2010年 12月 21日
監督:リー・タマホリ 原作:フィリップ・K・ディック/『ゴールデン・マン』 脚本:ゲイリー・ゴールドマン ジョナサン・ヘンズリー/ポール・バーンバウム 撮影:デヴィッド・タッターサル 音楽:マーク・アイシャム 出演: ニコラス・ケイジ (クリス・ジョンソン) ジェシカ・ビール (リズ) ジュリアン・ムーア (リー・フェリス) * * * ケイジ・ニコラスっていつでも仕事があるなあ・・・。 自分にかかわる2分先に未来までは、見えてしまう特殊能力を持った主人公を描いたフィリップ・K・ディックの近未来SF。 ディックの原作というのは、SFとして扱うよりもハードボイルドとして扱ったほうがベター。ハードボイルドの舞台がたまたま未来なり、近未来だったというコンセプトで映画にする方向性です。『ブレード・ランナー』などはそれが成功した良い例だけど、『トータル・リコール』なんかは・・・ちょっと残念かな。 この映画は・・・、ニコラス・ケイジが主演という段階で、ハード・ボイルドにはならないことが約束されたようなもの(苦笑)。使い勝手がいい役者さんなのでしょうか? 個人的には、この人が主人公をやっているだけで、かなり見る気をなくす役者さんの一人なんですけど・・。やっぱりラブストーリーに向かない。なので、アクション映画などでもある、ロマンス系のエピソードがどうもしっくりこなくてって・・・。なので、この人が主人公をやって、ドラマのなかの女性役がこの人のほれるような展開がある場合はほとんど話に違和感を感じてしまう。 この映画の相手役は私の大好きなジェシカ・ビール。顔がいいというよりも、あのパッツンパッツンのジーパンルックがすてき。スカートの似合わない女優さんです(苦笑)が、珍しく今回は可憐系のキャラを演じていた。しかし・・・、ジェシカー・ビールがニコラス・ケイジに惚れてしまうって事自体がありえないこことのように感じて、なかなか気持ちよく見られなかったかな、これが。。。 監督は『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ。007の映画のなかではかなり嫌いなほうの映画。たぶん近年のなかでは一番嫌いだろう。CGの使い方が下手。この監督の手法で特にきらいなのが、カット内で時間の速度を変えるのが実に嫌い! 作為性が画面からでてしまうということが、見る人を今日覚めさせるかしっててほしいものだ・・。もちろんニコラス・ケイジが主役ときまった時点でハード・ボイルドタッチにはならないことが歴然としてしまってるのだが、このリー・タマホリでもそれは無理でしょう。この人もドラマを作りこみたいと思うよりも(というかそんな高尚な能力はないし)、その他のカス監督とおなじでCG遊びをしたいだけの監督という印象が非常に強い。 エンディングも非常に気持ち悪い。もうちょっとスマートに、納得しておわらせてもしいものです。 しかし、最後だけは長期的な未来が見えたのは・・・エッチをした愛の力なんですかね?? <あらすじ> 2分先の未来を見ることができるクリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)は、ラスベガスのマジシャンとして生きていた。あカジノの換金所で現金を受け取っていたクリスは、歩み寄ってくる男が強盗をする2分先の映像をみてしまう。クリスは反射的にその男を暴力で阻止する。その事件をきっかっけに、FBIのカリー・フェリス(ジュリアン・ムーア)が訪ねてくる。彼女は、ロサンゼルスを核兵器によって爆破しようとしているテロリストの陰謀を阻止するために、クリスに協力してほしいという。 ごたごたにまきこまれたくないクリスはそのオファーを断るが、最後は、それまで2分先しか見えなかったのに、長期的な未来が見えてしまう。その未来の中では、フェリスに協力するも核爆発が起こるエンディングをみてしまう。これではいかんと、フェリスに協力することを決意して物語りは終わる。
by SSM2438
| 2010-12-21 12:44
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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