
原題:INFESTATION
監督:カイル・ランキン
脚本:カイル・ランキン
撮影:トム・アッカーマン
音楽:スティーヴン・ガセインズ
出演:
クリス・マークエット (クーパー)
ブルック・ネヴィン (サラ)
レイ・ワイズ (イーサン)
* * *
この脚本かいたカイル・ランキン・・・、ウディ・アレンのファンなんでしょうかね?
主人公の芝居付けやら言葉使いがやたらと
ウディ・アレンしてる。主人公がさえないところもやたらと似てる。いやいや、絶対ウディ・アレンをコピーしようとして作ってると思うな。
ただ、それをやってる内容は昆虫ホラーパニックもの。そこにウディ・アレン・カンバセーションを導入しても、食い合わせがあまり良くないような気がするのだけど・・・。
あとこの映画の気に入らないのが、その巨大昆虫にさされたりすると、一定の潜伏期間をおいて昆虫型ゾンビに変異してしまうという設定。ここが
『遊星からの物体X』みたいでやだなあ。そういうのはもう見飽きたし、営業原理で物語をつくっているのでみてるとしらけてしまう。普通に巨大昆虫モノということでやってほしかったな。
しかし・・・、もうここまで来ると物語をしっかり見せようという意図はなく、ほんと最近はやりのシチュエーション・ホラー、シチュエーション・スリラーの次元で、それぞれのシチュエーションできゃあきゃあやってる連中を見せるだけ。全体の物語の完成度などはきにしない・・みたいな流れになってきてる。よくない傾向だなあ。見てる人間の頭がわるくなってきてるのか、そのつまらなさが判ってない。というか、もっと頭の奥で愉しむ映画の観方や、どの映画はそうなのかということ自体を知らない。こまった時代になったものだ。。。。
それだけでは飽き足らず、そこに劣等感のかたまりみたいな主人公が登場して、会社の上司の娘を口説く・・・。あれ、そういう話なん???
で、なんだか物語りはそんなシチュエーションを背景に、父と息子の和解などをテーマに据えてるという・・、なんですかこれは??? どっちかというと、昆虫の部分を全部排除して、父のコネで入った劣等感のかたまりみたいな主人公の、上司の娘との恋愛劇としてつくってくれたほうが面白かったと思うのだけど。
ウディ・アレンが好きってだけで、それなりに映画を見る目はもっている監督さんなんだとおもうだけに、今回のこの映画はかなり残念。でも、次に期待してみましょう。もし次ダメだったら、ただのダメ監督だ。