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2011年 09月 25日
原題:CERTIFIED COPY監督:アッバス・キアロスタミ 脚本:アッバス・キアロスタミ 脚色:マスメ・ラヒジ 撮影:ルカ・ビガッツィ 出演: ジュリエット・ビノシュ (彼女) ウィリアム・シメル (ジェームズ) * * * なにを撮ってもたいくつなキアロスタミのいらつく映画。。。。 ただ、キアロスタミの映画が、心は「つまんない」と感じているのだけど、言葉では「よかったね」と言わなければいけないような強迫観念をもたせるある種の毒はある。なのでまるっきり見る価値がないわけではない。しかし、退屈なことだけは確かだ(苦笑)。 この映画のモチーフ鳴っているのは、擬似夫婦シチュエーション。2人の男女が、夫婦と間違えられたことから、とりあえずそのシチュエーションでその場を過ごしていくという物語。なかなか魅力的なシチュエーションである。 『男はつらいよ・寅次郎物語』(第39作目、マドンナ:秋吉久美子)がやはりこのようなシチュエーションだった。寅次郎の旧友が亡くなり、残された子供と一緒に家を出ていた母を探すという物語。その旅先でその旅先で子供が熱を出した時に、隣の部屋にとまっていた秋吉久美子の世話になり、そのとき夫婦と間違われてから、しばしの間夫婦を装うという展開になる。 その話では、秋吉久美子は、その旅館で不倫相手を待っていたのだが来なかったという設定。秋吉久美子にしてみれば、心が宙ぶらりんの状態のときに、『夫婦』という女性にしてみればソリッドなシチュエーションを体感することになる。一方寅次郎と子供にとっては、彼女がつかの間の「おかあさん」を感じられる存在となる。 そんな突発的な補完状態のなかで、徐々に情が芽生えていく・・というシチュエーション。 心をときめかせるストーリー構成における雛形の一つである。 このキアロスタミの映画もこれにあてはめて作られている。 本作のテーマとなっているのは、「贋作とはなんぞや?本物とはなんぞや?」という古からのテーマ。「この世の中にオリジナルなどない!」というのが基本の概念となっている。総てのものはなにかのコピー+アレンジであって、オリジナルなんて概念はない。ここでは一組の男女が、夫婦と間違われたことから夫婦を演じていくが、それが本物ではないとどうしていえる? ・・というのがキアロスタミの主張らしい。 実際その主張は正しい。なので、振り出しに戻るのだが、この映画がたとえ面白くなくても、言葉では「よかったね」と言わなければいけないような強迫観念をもたせることになる。 ・・・・でも、だからといって退屈であることは否定できない(苦笑)。 ああ~~あ、『風が吹くまま』(1999)は良かったのになあ。 あれを期待すると裏切られるばかりで、でてくるのは退屈ないつものキアロスタミばっかりだ。 本作は、物語の冒頭で失敗してる。 どうやら主人公のジュリエット・ビノシュは、彼女の町を訪れた小説家のジェームスにある種の興味をもっているのだろうが、それがどれほどのものなのか、どのような想いなのかがはっきり判らない。モチベーションの設定があいまいなのだ。どうやら物語りは、彼女がジェームスを好きらしいという設定で進んでいるのだけど、それを冒頭から感じることが全く出来なかった私にとっては、総てが空々しく思えてしまった。憧れ(の対象のはずの)の小説家の講演会で、彼の話を聞こうともしない彼女。にもかかわらず、自分のとこの電話番号を翻訳家さんに渡して、彼に渡すように頼んだりする。その程度の興味しか示さないのに、なんでそんな展開になるんだ???って理解不能。 冒頭の入りで失敗してたので、あとにつづく会話もなんだかそらぞらしい。何のためにそうしているのかがわからないまま、物語が進行していくのでいらいらが募っていくのであった・・・。 この映画がいらつくのは、キアロスタミのいやらしさが臭いたってるところだろう。 「ぼくはこんなに高尚な映画を撮ってるのだが、君達にはわかるかい?」みたいな・・・。しかし、見ている我々割れとしては、もうあきるほどそんな映画をみてるので、正直うんざりしている。これが映画をいっぱい見てる世界の監督さんだったら、「もういっぱいこんな映画は見てるとは思うんですけどねえ・・、私もこんなの作ってみたんですけど、ちょっと見てくれませんか」みたいなディーセントな態度で映画を撮ってるものなのだが、このキアロスタミは、映画マイナー国のイラン人監督。どうも、そのへんの見ている人心理がわかってないらしい。
by ssm2438
| 2011-09-25 11:45
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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