2011年 10月 18日
![]() 監督:サイモン・フェローズ 脚本:ダン・ハリス/ジェームズ・ポートルース 撮影:ダグ・ミルサム 音楽:マーク・セイフリッツ 出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム (アンソニー) * * * こんな役、ニコラス・ケイジにやらせとけばいいのに・・・。 麻薬に溺れるダーティーな刑事が再起を賭けてマフィアと闘うアクション・ドラマ。 潜入麻薬捜査官のアンソニー・ストウ(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)は、かつては正義感にあふれた刑事だったが今では自らも麻薬に溺れ、職場でも孤立しつつあった。 大物ドラッグ・マフィアとして頭角を現しているキャラハン(スティーヴン・レイ)を追っていたアンソニーだが、銃撃戦になり部下の女性捜査官が殉職、キャラハンも捕り逃がしてしまう。妻ヴァレリーは妊娠したことを告げるが、喜ぶ余裕もない彼からヴァレリーは他の男に走りってしまう。仕事も家庭もドツボにおちいったアンソニー。さらにキャラハン逮の罠にはまり、頭に銃弾をうける。意識不明の状態になるアンソニー。 おっとおおおお、というような展開なのだが、ここから半年が過ぎる。 いやいや、この前半のジャン=クロード・ヴァン・ダムはかなり悲惨である。見ている人は誰も彼に好意をしめさないだろう。愛されるキャラとして登場していないのである。見ているこちらとしては、あれれれ、ヴァン・ダムのこの役どころをどう捉えたらいいんだ???って戸惑うのである。 で、半年おいてから再スタート。ここからは前半の屈辱を胸にしまいこんで、徐々に正義感あふれるキャラに復活していくという流れ。 ただ・・・撮り方が下手。この映画はヴァン・ダムの肉弾戦は影をひそめ銃撃戦メインの映画なのだが、意味のないスローとアングルの撮り方の下手さ、テンポのわる音楽など、アクションシーンにあまりセンスを感じない。今流行のやたらちゃらちゃらした短いカットをつかい、手ブレいれて見難くしてセンスの悪さをカバーしてるよりはいいかもしれないが、でも、下手な人がそうしないと、このような説明的な撮り方になってしまい、盛り上がりにかける物しか出来ないというのが現実なのだな・・と判った。。。 今のアニメ業界の下手な演出がたむるする世の中になっているのだが、それは映画業界も同じで、下手な監督や演出家が、上手い演出のビジョンがないまま、下手さをごまかすためのチャラチャラした技法だけを覚え、そこだけが発展してる現状に危惧してしまう。。。 なんだか・・・総てが嘆かわしい。。。
by ssm2438
| 2011-10-18 09:59
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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