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2011年 12月 03日
監督:木下恵介脚本:木下恵介 撮影:中井朝一 音楽:木下忠司 出演: 北大路欣也 (越智竹人) 栗原小巻 (井上慶子) 小林桂樹 (松永保) 津島恵子 (松永喜代) 高峰秀子 (ジャカランタ夫人) * * * まったく・・・、そんな奴とは別れてとっとと日本に帰ってきてしまえ! 朝、テレビをつけたらこの映画をやっていて、あまり面白そうではなかったのだけどついつい最後までみてしまった。その理由は舞台がスリランカだったから。で、あとからこの映画のタイトルが『スリランカの愛と別れ』だったことに気づいた(苦笑)。 物語は、スリランカに暮らす日本人の複数のカップルの恋愛を土地の背景をバックにつづれ織にしているというもの。メインになるのは高峰秀子とその使用人との静かな信頼関係と、離婚寸前の妻がいる北大路欣也と上司との不倫関係を清算中の栗原小巻の恋愛。そして、現地の日本人をサポートする国連大使の小林桂樹と津島恵子の穏やかな夫婦が、さりげなくエンジンオイルの役割を果たすように構成されている。 高峰秀子は昔、貧乏だった日本での生活がイヤになり、夫と子供を捨てて金持ちのインド人の男と結婚してこちらに移り住んだという設定。しかし今は癌をわずらい、余命少ないなかで、息子との再会をひたすら望んでいるのだがそれが叶わないまま残りわずかな人生を生きている。 一方、北大路欣也も日本に残してきた妻との関係は冷え切っているが、4歳の子供とは離縁できないのでそのままずるずる籍だけはいれてある状態。 北大路欣也の中では、離婚するということは、息子とも縁が切れてしまうということと同じ意味なのだが、高峰秀子に言わせれば、どんな状況になっても縁が切れないのが親と子、たとえ離婚したとしても、あなたの子はあなたの子のままよ・・みたいな気持ちを伝え、それを汲み取った北大路欣也は、栗原小巻との未来のビジョンが明確になってくるという話。 これだけならまだ良いのだが、どうでも良い話がさらにひとつふたつ絡んでいて、かなり蛇足いっぱい、的マリンない話になってしまった。さらに、撮り方の制限があったのだろう、どのシーンも完成度の低い撮られ方になっていて、「これを表現するにはもっといい撮り方があっただろう」と思われるシーンが非常に多い。本線の物語の画面がセットないで撮影されていて今ひとつ真実味に欠ける雰囲気があり、そんなわけで蛇足話を連打し、そこを望遠レンズで撮って、なんとかカッコイイ画面を入れ込んでる印象にしたのかもしれない。 監督は『二十四の瞳』や『喜びも悲しみも幾歳月』の木下恵介。しかし・・・、この映画に関してはちょっと大雑把すぎ。ま、撮影的に出来ることと出来ないことがあったのでしょう。ロケするにもいろいろ手続きもあっただろうし、画面をみるかぎりかなり不自由な中で撮影してるなという印象でした。 余談ではあるが、スリランカというのは、アーサー・C・クラークがその半生を過ごした国。39歳で移り住み、90歳でその生涯を終えるまでここに住みつづけた島国。クラークの代表作の一つで私の大好きな小説の一つ、『楽園の泉』もこの島を舞台にした話でした。そうなこともあって、ちとこの国の空気をみてみたかった・・というのがこの映画をみたささやかなモチベーションでした。・・・この国って車は日本と同じ左側通行なんですね。 <あらすじ> インド洋上に点在するモルディブ共和国に、派遣された洋南水産社員の越智竹人(北大路欣也)は、会社への連絡のためスリランカ共和国の首都コロンボに往来することが多かった。越智は、現地の日本人を面倒をみている国連に勤務する松永夫妻をよく訪ねていた。そして彼らの紹介で日本から宝石の買付に来ている井上慶子(栗原小巻)と知り合うことになる。 慶子は、彼女の勤める会社社長と不倫関係にあったが、その死去にともない人生の再出発へのための心の整理をしたがっているのだが、今ひとつ過去に縛られている感じ。そんな慶子にとって越智との出会いは、新しい人生をはじめるための新風だった。しかし、越智にも問題がある。彼には日本に別居中の妻子がいる。求めるものがあいまいになっている慶子と越智は次第にお互いを求め合うようになる・・・。
by ssm2438
| 2011-12-03 11:36
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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