西澤 晋 の 映画日記

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2011年 12月 03日

目撃(1997) ☆

f0009381_21144688.jpg原題:ABSOLUTE POWER

監督:クリント・イーストウッド
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
撮影:ジャック・N・グリーン
音楽:レニー・ニーハウス

出演:
クリント・イーストウッド (ルーサー・ホイットニー)
ジーン・ハックマン (アレン・リッチモンド大統領)
エド・ハリス (セス・フランク)
ローラ・リニー (ケイト・ホイットニー)

       *        *        *

クリント・イーストウッドは「つまらない監督なんだ」って世間はいい加減認識すべきだ・・・。

たいして面白くもないのに、クリント・イーストウッドが出てるマカロニ・ウェスタンが面白だとか、ダーティハリーが面白いだとか言うのはもうやめよう。実際対して面白いわけではないのだから。。。ただ、これらを面白いとおもわなきゃいけない強迫観念はあるのだ。
百歩譲って、役者時代の彼のやったキャラクターが、アウトローで、チンピラをやっつけるヒーローであったことは確かだ。なので、それを若い時代に見て大人になった人たちには、嫌いになれない役者さんだというのもよくわかる。私もけっこうその一人みたいなものだ。
・・・でも、面白くないものは面白くない。

クリント・イーストウッドというのはローバジェットものでよく監督をしていた。というか、高い制作費では、その使い方が判らないというほうが正しい。この人の監督の場合は、やっつけ仕事を、役者時代の経験値でさくっとこなし、とりあえず最低限度のクオリティで、最低だとおもわせないくらいのものを撮るような仕事ばかりなのである。
なんでもこの映画の制作費は、ウィキペディアによると「Budget$50 million」となっているが、はたしてそれほどのものを作ったのか??? いつものちゃらちゃらした早撮りでスケジュールより3週間も早く撮影したらしいが、それで良いものが出来ているならいいのだけど、こいつの仕事っていうのはいつもいい加減。とりあえずシナリオにあるものを説明するだけの画面しかつくらない。こんな撮り方ばかりされてると見る機がなくなってしまう。

しかし、イーストウッドの撮り方もいい加減なんだけど、話も今ひとつ気持ちよくない。もうすこし見やすいシナリオに整理できなかったものだろうか・・・。結局私にとっては、クリント・イーストウッドが演じるこそ泥が、こそ泥にしか見えないので感情移入も何も出来ない。ま、最初にシチュエーションが実に良くないというか、誰にとっても理不尽なので、その後の物語の解決をどう理解していいのかかなり迷ってしまう。
だいたいアメリカの大統領をこんなにチープに描いて、それで話に存在感が与えられるのだろうか???

<あらすじ>
政界の大物サリヴァン(E・G・マーシャル)の邸宅に忍び込んだプロのこそ泥、ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド)は、寝室にある金庫室の中身を頂くことに成功する。しかしその時休暇で旅行中のはずの夫人クリスティが大統領のリッチモンド(ジーン・ハックマン)を伴って帰宅してくる。酔った勢いで暴力を振るうリッチモンドに、クリスティがナイフで反撃。飛び込んだシークレット・サービスのバートン(スコット・グレン)とコリン(デニス・ヘイスバート)が、彼女を射殺した。金庫室に隠れて一部始終を目撃したルーサーは、彼らが現場に忘れたナイフを手に逃走する。
一方、サリヴァン邸強盗殺人事件を担当する刑事のセス・フランク(エド・ハリス)は、水も漏らさぬ鮮やかな手口から、犯人はルーサーだと確信する。しかし彼が殺人を犯すとは考えられない。
一度は国外逃亡を決意したルーサーだが、テレビでリッチモンド大統領が、ウォルターの夫人の死を悼み、白々しく涙を流す姿を見て考えを変える。
離れて暮らす最愛の娘ケイト(ローラ・リニー)とカフェで接触するルーサーだが、今度はケイトを狙れ、崖から車ごと突き落とされた。一命を取り留めたケイトだがコリンがとどめをさしに病院に忍び込んでくる。しかし待ち伏せしていたルーサーはコリンを殺害。さらにルーサーはサリヴァンに接触すると、事件の真相を告白して、あのナイフを手渡した・・。罪の意識に苛まれていたバートンは自殺し、グロリアはフランクに逮捕された。真実を知って怒りに震えるサリヴァンは、ナイフを手にホワイトハウスのリッチモンド大統領に会いにいく。その夜、大統領が突如自殺したと報じられた・・・。

by ssm2438 | 2011-12-03 21:16


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