西澤 晋 の 映画日記

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2011年 12月 04日

さまよう魂たち(1996) ☆☆

さまよう魂たち(1996) ☆☆_f0009381_21131994.jpg原題:THE FRIGHTENERS

監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ/ピーター・ジャクソン
撮影:アラン・ボリンジャー
    ジョン・ブリック
音楽:ダニー・エルフマン

出演:
マイケル・J・フォックス (フランク)
トリニ・アルヴァラード (ルーシー)

       *        *        *

ピーター・ジャクソンってやっぱりあのテの人間だ・・・。

あのテの人間というは、ティム・バートンとか、そのたのオタクとかという、現実の世界で戦えない人たちのことである。このテの人たちは決して、現実世界で、自分を強くして戦い抜くような主人公は描けない。常にファンタジーテイストで、小手先のCG演出などのテクニカルな部分にこだわりをもち、グロテスクな画面もけっこう好きである。しかし、彼らのもつ特性は、現実の世界で戦えない自分のひ弱さであり、そのう劣等感の肯定と、実力への否定が基本精神となる。そして主人公が強くなる努力などしない。さらに力を誇示するものは、さらなるファンタジックなミラクルパワーの前に嘆かわしい敗北されされることを常に望んでいる。
ピーター・ジャクソンの場合は、ティム・バートンほどではないにしろ、やっぱりそのケがある。

マイケル・J・フォックス演じるこの物語の主人公は、インチキ悪霊払い屋さんである。しかし、我々がこの職業からイメージするのは『ゴースト』ウーピー・ゴールドバーグみたいなインチキ商売なのだけど、この主人公は実際にゴーストが見えるのである。さらにゴーストとお友達になっており、彼らに手伝ってもらって、超現象をおこし、自分がしゃしゃりでて、それを退治したようにみせるという、ゴーストと人間の共同経営のインチキ商売なのだ。
しかし、この組み合わせは、主人公だけないところがこの映画のミソになっている。
この映画にでてくる悪霊も、実は生存しているお姉ーちゃんとタッグを組んで殺人を愉しんでいる。この人間とゴーストのタグマッチこそがこの映画の面白いところであり、最終的には、人間のままではゴーストと戦えないので、臨死体験をして一時自分もゴーストになるという裏技まで出してきてくれる。で、最後に相手をしとめようとした時に案の定、蘇生されてしまい、現実にもどる・・(苦笑)。こういうお茶目な展開は上手いと思った。

この映画は何も考えずにみたらけっこう面白いかもしれない。ただ、ゴーストに出来ることと、人間に出来ること、そしてどうやったら物語が解決するのか、などがあまり明確でないまま、いわゆるピーター・ジャクソンののりだけで物語が展開されるので、理詰めでみるとバカをみるという映画。

<あらすじ>
フェアウォーターという小さな街のに住む女医ルーシー(トリニ・アルヴァラード)は、パトリシア (ディー・ウォーレス・ストーン)という患者を往診。彼女はかつてサナトリウムで患者や医師など12人を殺害した看護人のバートレット(ジェイク・ビジー)の恋人で、今は厳格な母のもとで世間から隔離されてひっそりと過ごしていた。
しかし、彼女の家で超常現象が発生、悪霊払いのプロフランクが呼ばれることとなる。
フランク(マイケル・J・フォックス)は、かつて交通事故をおこしており、その事故の後はなぜか幽霊が見るようになったという。実際彼は幽霊が見えるらしく、知り合いになった三人の幽霊たちにポルターガイスト現象をおこしてもらい、自分が登場して悪霊払いし、礼金をもらうというインチキ悪霊払い屋さんだった。
しかし、フランクがルーシーの家に行ってみると勝手が違っていた。そこにはホントの悪霊が巣食っていた・・・。

by ssm2438 | 2011-12-04 21:14


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