西澤 晋 の 映画日記

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2012年 01月 01日

ターミネーター4(2009) ☆☆

ターミネーター4(2009) ☆☆_f0009381_21211312.jpg原題:TERMINATOR SALVATION

監督:マックG
脚本:ジョン・ブランカトー/マイケル・フェリス
撮影:シェーン・ハールバット
音楽:ダニー・エルフマン

出演:
クリスチャン・ベイル (ジョン・コナー)
サム・ワーシントン (マーカス・ライト)
ムーン・ブラッドグッド (ブレア・ウィリアムズ)
ヘレナ・ボナム=カーター (セレナ・コーガン)

       *        *        *

おおおおおおおおおお、シュワちゃん若い!
・・・そんなことも出来るんだ。


その昔『バットマン』のどれかで、ビルから飛び降りてくるバットマンをCGで作って、カットが変わり地面に着地、そこからすたすたとフレーム外にアウトするというカットがあった。しかし、このカットはボツになったとか。なぜかというと、バットマンが歩いてアウトするカットは俳優が演じても出来るカットで、そこをCGで絵にしてしまうと米国の俳優協会(だったかな?)が文句をいってくるとか。
俳優の権威をまもってるわけです。
今回のシュワちゃんの顔は・・・、もうあの顔は『ターミネーター』という作品に帰属するもので、アーノルド・シュワルツェネッガーに帰属するものではないということでしょうか・・・。ま、確かにもう年齢がいってしまってるので仕方がないとは言えますが、こんなことしてたら、ニコラス・ケイジの頭だって、ケビン・コスナーの頭だって、いつまでもスクリーンの中では頭フサフサですね(笑)。

さて、時代を未来に映して『サラマンダー』クリスチャン・ベールが主人公のジョン・コナーに扮したこの作品。しかし、最近のクリスチャン・ベールは良い感じでヒーローになってきてる。『ダークナイト』といい、これといい、今一番ヒーローキャラとして使いたいのはこの人じゃないだろうか。
映画もトータルしてみると、そんなに悪くはない。少なくとも『ターミネーター3』よりはいい。しかし・・・なんだかもう『ターミネーター』でなくなってきた感じはいなめない。『T3』からの流れで物語をつくるのは若干ん無理になってきてると感じる。このシリーズは『ターミネーター2』で終わらせとくべきだったと思った。
もっとも、今回のイベントを最後に、あとは未来の展開だけなのでなんともでも終わらせることができる段取りだけは完了したということなのだろう。

で、今回の『ターミネーター4』は・・・・、ちょっと感情移入する対象がかなり複数存在しているので、登場人物に想い入れる度合いは分散されてしまい、全体に印象が弱い作品になってきてしまった。

劇中には一番プロトタイプのターミネーターが登場。彼が最後にシュワちゃん型ターミネーターと戦うことになる。このプロトタイプ型のターミネーターは、サイバーダイン社が、死刑囚の身体を献体として受け取り、人間の心をもちながらも身体は機械でできているというかタイプ。物語の中では、自分が機械であることも知らずに未来の荒廃した世界をさまよっているうちに、おねーちゃんと出会い、ちょっとハートフルなロードムービーになるのだが、コナーに引き合わせようとすると、実は彼が機械人間であることが暴露される。自分でもがくぜんとするプロトタイプ君。
コナーたちからはターミネーター扱いされ、殺されかけるのだが、「かれは人間よ」というおねーちゃんに助けられて逃亡、スカイネットに囚われている若き日のマイケル・ビーンを助けにいくことになるという展開。

これが他のSFアクション映画であればそこそこ楽しいよくある映画なのだけど、劇中のシーンもどこかでみたシーンばかりでほとんど新鮮さがなく、最近よくみる映画の一シーンばっかりといいう印象。『ターミネーター』でしかみられない特異性がなくなってるのが悲しい。

監督は映画『チャーリーズ・エンジェル』マックG。ふざけた名前で、先にこなしている映画もお祭り映画なのでどこまでやれるのかわからなかったが、これはこれでけっこう出来てる映画だと思う。なんだ・・おふざけだけじゃないんだってちと感心した。

<あらすじ>
「審判の日」の核戦争を経て、スカイネットに支配されようとしていた2018年の世界。生き残った人類は抵抗軍を組織していた。抵抗軍のリーダーであるジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は、人類の決起を促していた。一方、ターミネーターたちがさまよう荒野をたくましく生き抜く少年カイル(この子が大人になるとマイケル・ビーンとして1980年代に戻ることになる)は、核戦争のことも現在が何年かさえもわからない屈強な男彼の名は、マーカス・ライト(サム・ワーシントン)と出会う。
彼は2003年の死刑囚で、献体の書類にサインし、死刑後は、サイバーダイン社がその身体を受け取った。彼は人間の心を持ちながらも肉体はマシーンという、最も初期型のターミネーターだったのだ。
しかし、人間のこころをもっているマーカスは、コナー達に協力し、捕まったカイルを救い出し、スカイネットの基地を爆破する。その過程で心臓に傷を負ったジョン・コナーのために、マーカスは自身の臓器移植を申し出る・・・。

by ssm2438 | 2012-01-01 00:21


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