|
2012年 01月 24日
監督: 富本壮吉原作: 松本清張 脚本: 猪又憲吾 撮影:浅井宏彦 音楽: 津島利章 出演 : 松原智恵子 (山西勝子) 山口崇 (興信所所長・田中幸雄) 宮下順子 (フリーの調査員・浜田久子) 植木等 (彩田刑事) * * * 東京都杉並区の住宅街のある邸宅に深夜トラックが突っ込む。その数週間後、そのトラックを運転していたドライバーが山梨県のとあるドライブインの崖下で死体となって発見される。同じ頃、ある興信所の女性調査員の死体も川から引き上げられる。山梨県警の彩田刑事(植木等)は同署の管轄で起きた二つの事件を調査することになる。 テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」で放映された2時間ドラマ。 松本清張作品というよりも普通の土曜ワイド劇場でした。 しかし、相変わらず不倫してる者が、秘密保持のために殺人をするという展開なのだけど、この話はちょっとひねりがきいていた。ただ、主演の山口崇の設定にまじめさがないので、松本清張ものの、真剣な追いつめられ感はない。ただ、土曜ワイド劇場としては、アベレージなさ苦品ではないだろうか。 しかし、きちんと作ればトリッキーなストーリーとして成立しそうな話だったので、ややもったいなかったな。 <あらすじ> 東京都杉並区の住宅街に住む小西勝子(松原智恵子)は、夫の浮気調査を田中幸雄(山口崇)が所長をつとめる興信所に依頼する。彼の会社はそれほど大きいわけではなく、社内で調査員を雇っておらず、普段はフリーの調査員に依頼して調査を行っていた。しかし勝子の純粋な美しさに引かれた田中はこの件は自分で調査にあたることにした。 勝子はお嬢様育ちで、夫以外には男を知らなかった。親身になって調査してくれる田中に次第に信頼をよせるようになる。田中も20年の経験を活かして早々と彼女の夫が明美という女と出来ていることを知る。彼は大酒への出張を言い訳に、彼女と2人で箱根のホテルに宿泊している。 現場をおさえた田中は勝子をホテルまで呼寄せる。 「部屋に踏み込みますか?」という田中だが、気が動転してなにも決断できない勝子は、翌朝2人をそのまま発たせてしまう。しかし、その夜勝子は田中に抱かれたのであった。夫以外では、初めての男だった。 それからというもの、勝子は田中との情事に溺れていく。田中の事務所の資金繰りが厳しいときくと、お金を工面することもいとわない。勝子にとっては初めての恋愛だった。 しかし、妻の様子に不信感をもった夫が妻の素行調査を依頼する。それがよりにもよって田中の事務所だった。一瞬驚く田中だが、事の次第は本当に偶然だった。最初は断るつもりだったが、よその会社にこの仕事をまわされると、自分と勝子の浮気が調べられる。だったら・・・いっそうのこと。 田中は、自分の事務所で時々仕事を依頼している浜田久子(宮下順子)にこの調査を依頼する。田中は彼女を見くびっていた。しかし、浜田久子は強靭な忍耐力と執着心の持ち主だった。 浜田久子から調査報告を聞くたびに、確実に男の存在を捕らえていることに恐怖を覚える田中。そして勝子の夫が外国に出張中のある夜、一台のトラックが、小西宅に突っ込む。外での逢瀬に不安を感じた田中を、勝子は自宅に呼寄せていたのである。下着姿で玄関に下りてくる田中の目に、そとでたむろする近所の野次馬と浜田久子の顔が見えた。 ・・・・というわけで、2人の不倫を隠蔽するために田中と勝子は、浜田久子とトラック運転手(実は同郷の友人だった)を殺す計画実行していく。 ここで松本清張の<女の健気さ>が本来なら発揮されるところなのだろう。 2人の殺人計画をきかされて、田中を止めようとする勝子だが、 「君はボクのことを愛していなかったんだ。所詮僕らは他人だ」と言われ、傷ついた勝子は、他人ではないことを証明するために、自らも殺人計画に手を染めていく・・という展開でした。 松原智恵子さん、いやあ、びっくりしました。綺麗です。まるで黒木瞳みたい。物語としては、この人をいかに美しく描くかが総てだったのだけど、その点においてはやっぱりちょっと物足りなかったかな。松本清張のドラマは、愛するがゆえに、あるいは愛されたがゆえに死に行く女をいかに純粋に綺麗に描けるかが総てといっていいので、もうちょっと普通の人妻がなんで殺人にまで手を貸してしまったのか・・という初めて覚えた恋の味感を出して欲しかった。
by ssm2438
| 2012-01-24 01:08
| 松本清張(1909)
|
アバウト
![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
ファン
検索
以前の記事
2016年 05月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 タグ
☆☆☆(365)
☆☆☆☆(199) 一見の価値あり!(84) ☆☆☆☆☆(84) 貴重なヌードあり!(82) シナリオ勝負映画(82) 撮影的に高品質な映画(81) この女優必見!(80) 楽しいぞ!この映画(80) ダメだこりゃ映画(79) 女優が色っぽい映画(78) 女優が愛らしい映画(76) 自然描写が美しい映画(53) 一見の価値もなし!(53) ダイナミック望遠映画(37) ディープメンタル映画(22) 言葉が素敵な映画(22) リアリズムの映画(20) ぼろ泣き映画(16) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆(13) カテゴリ
ジョン・フォード(1894) フランク・キャプラ(1897) A・ヒッチコック(1899) V・デ・シーカ(1901) ウィリアム・ワイラー(1902) ビリー・ワイルダー(1906) フレッド・ジンネマン(1907) 松本清張(1909) 黒澤 明(1910) M・アントニオーニ(1912) ルネ・クレマン(1913) I ・ベルイマン(1918) F・フェリーニ(1920) G・チュフライ(1921) W・A・フレイカー(1923) シドニー・ルメット(1924) 増村保造(1924) H・ウェクスラー(1926) S・キューブリック(1928) J・フランケンハイマー(1930) N・アルメンドロス(1930) ロベール・アンリコ(1931) ゴードン・ウィリス(1931) マイク・ニコルズ(1931) F・トリュフォー(1932) A・タルコフスキー(1932) D・マカヴェイエフ(1932) テオ・アンゲロプロス(1935) ウディ・アレン(1935) R・レッドフォード(1936) リドリー・スコット(1937) 木村大作(1939) ジョン・バダム(1939) W・フリードキン(1939) J・L・ブルックス(1940) エイドリアン・ライン(1941) ノーラ・エフロン(1941) K・キェシロフスキー(1941) ペニー・マーシャル(1943) ピーター・ウィアー(1944) C・デシャネル(1944) ラッセ・ハルストレム(1946) S・スタローン(1946) アイバン・ライトマン(1946) S・スピルバーグ(1946) パトリス・ルコント(1947) E・ズウィック(1952) ゴジラ(1954) G・トルナトーレ(1956) ブラッド・バード(1957) 男はつらいよ(1969) ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||