
監督:川島透
脚本:川島透
撮影:前田米造
音楽:加藤和彦
出演:
薬師丸ひろ子 (有楢川珠子)
柴田恭兵 (中井英二)
* * *
角川映画じゃないのに、角川映画だと思ってた・・(苦笑)。
そんな映画です。
やっぱり薬師丸ひろ子の扱いが、角川映画と変わらないってのが問題かなあ。ま、それで売り出してたのだからそれでいってもいいのだけど、別の環境で作るならもうちょっと差別化してくれたらよかったのに。
この映画で
薬師丸ひろ子が演じるには、二十歳の小説家・有栖川珠子。
10代でデビューし、天才少女作家と騒がれ、湘南のコテージで仕事をするといううらやましい生活スタイル。そんな彼女が、六本木でひょんなことから暴力団に追われるチンピラ中井(
柴田恭兵)と知り合いになり、突然身に覚えのないヤクザ同士の抗争の渦に巻き込まれていく。
チンピラ風の男にプスと刺される中井。彼は、組長を殺ったのはお前だ言う。珠子は傷ついた中井を車に乗せると、コテージに帰った。警察に知らせないでくれという中井に従い、珠子は医学書を読み、自分で治療した。
夜の街を漂うはぐれ者とインテリ女という奇妙な取り合せの二人は、次第に惹かれていく。
二人が夕食を摂っていると、銃弾が窓を砕いた。組長を殺して二代目になろうとたくらんでいた滝口という男とその仲間だった。中井と珠子は、花火で浜を明るくし、滝口の子分たちを倒していく・・・。滝口はのこった仲間と夜明けとともに、コテージを攻めようとした。そして夜が明ける・・・。
個人的には柴田恭平がNG俳優で、なおかつ映画自体もかなりゆるいつくりのサスペンスなのでほとんど楽しめない。しかし、時折おしゃれそうなシチュエーションを提示してくれる。ただ、ここでも夜のシーンはいい感じで撮られている。
ドラマのとしてのシリアスさはないのだが、画面的にはお洒落な最後の花火大会(↓)。
