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2012年 02月 13日
原題:MAN SOM HATAR KVINNOR監督:ニールス・アルデン・オプレヴ 脚本:ニコライ・アーセル ラスマス・ヘイスターバング 撮影:エリック・クレス/イェンス・フィッシェル 音楽:ヤコブ・グロート 出演: ミカエル・ニクヴィスト (ミカエル・ブルムクヴィスト) ノオミ・ラパス (リスベット・サランデル) × × × この話って、理性が先行したスウェーデンのゆがみに溜まった精神的な膿なのかもしれない。 基本構造は、ちょっとお利口さんな人と、チョーお利口さんだけど社会的不具合者のペアで、猟奇殺人事件を解決する話。『羊たちの沈黙』的なジャンルです。今回はそのちょっとお利口さんなのがジャーナリストの男で、サイキーなハッカー少女がリスベット。 先ごとアメリカ版も公開されたようですが、キャスティングはきわめてよいんじゃないでしょうか。主人公のミカエルはダニエル・クレイグってけっこうはまってると思う。監督のデヴィット・フィンチャーも『セブン』みないなのが好きそうなので、このタイトルにはあってそう。 この作品のもつ雰囲気はかなり素晴らしいのですが、基本になっているのはサディズム。今時こんなテーマで物語書くか??って思うのですが、他の人が書いてただけで、自分ではやってない!ってものなのでしょう。作者は気持ちよくサディズムベースの猟奇殺人をとその謎解きを展開しています。ま、劣等感がトリガーになって、弱者虐待に精神的安心を求めるというかなり根源的なネタなのでしょう、やはり自分のなかにあるお下劣な感性の一部はわくわくしながら見ることが出来ました(苦笑)。 今回の物語の特異性は、名探偵の相棒になるのは情報分析官が猟奇的ってところ。アスペルガー症候群なのでしょう。人間のメカニズム的には、情報分析能力と、断片化された情報から全体系を把握する能力が高くなれば社会性=コミュニケーション能力が乏しくなる。そしてその反対。これは男性脳と女性脳という違いで明らかにちがってきます。あるいは理系能と文系能と言い換えることも出来るでしょう。今回の主人公のサイキーな相棒は、情報分析能力やその脳内管理能力に飛びぬけて優れているのですが、反面コミュニケーション能力に問題がある、アスペルガー症候群、自閉症一歩手前のアタリに設定されています。 そんな主人公を演じたノオミ・ラパスは、かなり筋トレしてきてますね。乳房もほとんどわからないくらい、上半身の筋肉はすごいです。女性のボディビルダーだったのでしょうか??みためもボーイッシュでほんとに女性なのかどうかわからないくらい。そんな彼女がときたま女性性をポロっと出すと、見てる人はときめいたりするのです。考えてみればスウェーデンってこういうのが好きなのでしょうか? 『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』のサガちゃんもボーイッシュで攻めて、時折出す女性性で魅力だしてました。 これは物語全体のもつ特性というか、作者の常套手段だったのかもしれません。 猟奇殺人を繰り返してきた犯人が、最後で主人公のミカエルを殺そうとする前に、水を与えるシーンがあります。そこでの彼の言葉はなかなか上手い。 「女達は、オレに期待している。オレが優しくするのだと。しかし、それが得られないと分ると絶望にかわる」 後天的な性格付けがなされたとしても、その人本来がもつ本性を期待する気持ちを上手いことくすぐるのです。もしかしたら、スウェーデンという国では、女性の社会進出がかなり進んでいて、女性の男性化がかなり深刻な状態なので、男が女性のなかに女性を見たがってるのかもしれないですね・・・。 物語全体に、社会派理性で無理やりそうしてるけど、本性のはけ口をもとめてるスウェーデンの精神的ゆがみみたいなものを感じるのは私だけでしょうか・・・。 <あらすじ> ジャーナリストとして社会の悪を暴くことを身上にしていた、ミカエル・ブルムクヴィスト(マイケル・ニグヴィスト)は、ある裁判で名誉毀損を訴えられ懲役3ヶ月の刑が言い渡される。 その刑が施行されるまでの半年、彼は自由の身なのだが、その間に大企業ヴァンゲルグループの元会長ヘンリック・ヴァンゲル(スヴェン=ベルティル・タウベ)からあつ調査を依頼させる。それは40年前に突然と姿を消した姪のハリエットの失踪の謎を解き明かして欲しいというものだった。 調査が行き詰まった時、ミカエルは正体不明の人物からそのヒントを貰う。そのメールを送ったのは鼻ピアスの天才ハッカー、リスベット・サランデル(ノオミ・ラパス)だった。ミカエルはリスベットをアシスタントにやとい問題を解決していく・・・。
by ssm2438
| 2012-02-13 00:22
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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