西澤 晋 の 映画日記

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2012年 03月 26日

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011) ☆☆

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011) ☆☆_f0009381_1261244.jpg原題:SHERLOCK HOLMES: A GAME OF SHADOWS

監督:ガイ・リッチー
脚本:マイケル・マローニー/キーラン・マローニー
撮影:フィリップ・ルースロ
音楽:ハンス・ジマー

出演:
ロバート・ダウニー・Jr (シャーロック・ホームズ)
ジュード・ロウ (ジョン・ワトソン)
ノオミ・ラパス (シム)
ジャレッド・ハリス (ジェームズ・モリアーティ教授)
レイチェル・マクアダムス (アイリーン・アドラー)
スティーヴン・フライ (ホームズの兄)
ケリー・ライリー (メアリー)

     ×   ×   ×

どこかで見たことあるぞと思ったら、おお、リスベット!

普通に楽しいけど普通にしか楽しくない・・。困ったもんだ。
トータルしたら前作のほうが面白かったとおもう。前回の話は、犯人の〇〇君が魔術にみせかけてイベントを、現実の理屈で説明していくのが大まかな構成だったのだけど、今回の映画は普通にちゃらちゃらした演出の集合体だけで、それ以上の何者でもない感じ。

面白い/面白くないの基準を何処に置くかは見る人のスタンスによってかわってくる。この映画は、受身の観客には面白いかもしれないけど、考えてみる人には面白くもなんともないだろう。つまり、見ている人が想像する予知がない。これは先頃の映画の特徴のひとつなのだけど、頭の悪い人向けを最大限い意識してつくられていて、矢継ぎ早に情報を与えていくスタイル。いつの時代にも頭の悪い人のほうが頭の良い人より多いので、確かに頭の悪い人を基本ターゲットに設定するほうが商売的にはいいので、それ自体はどうのこうの言うつもりはなのだけど・・・・、なのできっと頭の良い人はあんまりときめかない映画になってると思う。
おそらく、『シャーロック・ホームズ』という物語は、そのポイントになるのが「推理」。断片的な証拠から全体系をいかに推測するか・・ということが面白い作品なのだとおもう。10人中2~3人が分ればいいくらいのトリックが用意されていれば、見ている人がたどりつかなくてもそれはそれでたのしいものなのである。
ただ、このシリーズは、推理をゆだねる映画ではなく、ホームズが予測する言い訳としてそのヒントが速攻早回しでえがかれたりスローで描かれたりするのだけど、こそれは映画の展開のための良いわけで、誰が見ても分らないヒントでしかない。要するに推理ものではなく、アクションもので、物語の言い訳にホームズの推理力というものが使われているというスタイルになってしまってる。

それでも、意外性でがしがし押してくる情報提示は楽しいので、受身型映画鑑賞人間の方は充分に楽しめると思う。そういう私もけっこう愉しんでみることが出来た。それはこの新しいスタイルの『シャーロック・ホームズ』という映画のよさであり、きちんと認めなければいけないところでもある。

<あらすじ>
ヨーロッパ全土で起きる爆破事件。そして来るべき世界大戦にむけて、武器の調達と薬の調達を完了、商売の準備はすでに出来ているモリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)。あとはその戦争を起こすトリガーをどこで引くかだけのスタンバイ状態。不穏な情勢のなかでスイスの某滝(原作では、ホームズとモリアーティがとっくみあって落下するのは「ライヘンバッハの滝」ということになってます)の上の屋敷に集められたヨーロッパ各国の大使たち。この平和会議が失敗に終わればヨーロッパ全土は世界大戦に突入する。しかしホームズは、モリアーティが仕組んだ大使達暗殺のトリックを見抜いていく・・・。

原作は、このシリーズを終わらせるために、最強の敵としてモリアーティ教授を登場させ、ラインバッハの滝から2人とも落ちて共倒れで終了することになっていたそうです。が、その後「ホームズを殺すな」という読者からの熱い要望により、ホームズは生きていた・・ということになったそうです。

by ssm2438 | 2012-03-26 01:33


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