西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2012年 03月 31日

ストレンジャーズ/戦慄の訪問者(2008) ☆

ストレンジャーズ/戦慄の訪問者(2008) ☆_f0009381_12291480.jpg監督:ブライアン・ベルティノ
脚本:ブライアン・ベルティノ
撮影:ピーター・ソーヴァ
音楽:トムアンドアンディ

出演:リヴ・タイラー (クリスティン・マッケイ)

     ×   ×   ×

音響だけは燃える!

この映画はなんなんですかねえ・・・。
映画というよりもたんなる再現フィルムで、それを映画的な音響処理を施しているような感じの作品。ほんと音響の使い方はかなり気合はいってます。音の使い方の参考としてなら使えるでしょう。ただお恐怖描写・イジメ演出のデモンストレイトだけで、映画と呼べるものではないかも・・・。

<あらすじ>
友人の結婚式に出席したクリスティン・マッケイ(リヴ・タイラー)とジェームズ・ホイト(スコット・スピードマン)別荘に戻ってきて二人だけの夜をすごしていた。明け方の4時にノック音が響く。ドアを開けると、暗がりに髪の長い少女が立っていた。“タマラはいますか?”と尋ねる少女。そんな子はいないと告げ、2人はドアを閉める。やがてタバコを切らしたことに気付いたジェームズが、買い物に出掛けると、再びノックが。それは、前回とは比べ物にならない荒々しさだった。 1人家に残ったクリスティンは恐る恐る返事をする。“タマラいる?”先ほどの少女だった。ドアを叩く音はどんどん激しさを増していく。

物語にすこし不可解なゆがみを入れてあるとしたら、物語の冒頭にクリスティン・マッケイはジェームズ・ホイトからのプロポーズを断ってしまい、気まずい雰囲気であるというシチュエーション。これが2人の行動にぎくしゃくした感じを発生させている。
総てが記号になってしまうと、物語の面白さは死んでしまう。物語の楽しさの一つは、決定してない要素が、一つの結果に落ち着いていくことであり、このコンセプトがあったから、この作品がぎりぎり映画になっていたかなってきがした。

ただ、最後は結局2人とも殺されちゃって、ころした犯人はさっさと逃走していくという・・・、物語の結果的には全く意味のない展開で、最後は物語的には死んでいるべきリブ・タイラーがキャリーのごとくギャインと目をあけるところで終わるという、本編から切り離されたおまけだけで終わるというよくわからあい映画。
演出的には及第点だが、映画としての存在意味がよくわからない映画であった・・・。

by ssm2438 | 2012-03-31 12:34


<< 浮草(1959) ☆☆☆      刑事ニコ/法の死角(1988) ☆☆ >>