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2012年 04月 21日
監督:大曾根辰保原作:松本清張 脚本:井手雅人/瀬川昌治 撮影:石本秀雄 音楽:黛敏郎 出演: 岡田茉莉子 (水原秋子) 大木実 (目撃者・石岡) 笠智衆 (長谷川刑事) × × × 岡田茉莉子のアゴかとんがってる!?? 後にアンパンマン顔になる岡田茉莉子だが、このころはアゴの下の脂肪がほとんどなくかなりすっきりとした顔立ちに、ぎょろっとした目だけがついている感じ。後の彼女を知る人には考えられないかもしれない、けっこうきれいなのだ。 ま、それはいい。 この原作は松本清張で、実は映画を見る前に珍しく原作を読んだことがあるお話。しかし見事に全部ひっくりかえしてくれましたね。 原作の主人公は男で、ちょっと特異なニヒルな顔をもつ売れない役者。その役者がすこしづつメジャーになっていくのだけど、メジャーになればなるほど気になる出来事がある。それが数年前に殺した女のこと。 九州の飲み屋で働いた女の子だが、別れようとするとしつこくつきまとってくる。もしかしたらいつのもパターンで妊娠をひけらかしてたかもしれない。そんなこんなでその女を山陰のとある山奥の温泉町かどこかに小旅行と称して誘い出し、殺してしまうのである。ところが、こまったことに、その行きがけの汽車の中で、その女を知っている男に出くわしてしまう。主人公は隣に座っていたのだが知らない振りして外をみてたい。そこで計画をやめればいいもののを、やっぱり殺してしまったので、その時の男が自分の顔を覚えているのではないかと不安になって仕方がない・・・。なにせ、どこか得意な顔で「一度見たら忘れられない顔」と言われているのだから・・・。 彼が銀幕のスタートしてだんだんと名をはせていくと、その特異な顔がゆえに、あの男がどこかで主人公の出ている映画をみて「殺されたあの女の隣にいた男はあいつだ!」と警察に報告するのではないか・・という疑心暗鬼にかられていく。 主人公の男は、いてもたってもいられなくなり、あの男がホントに自分のことを覚えているのか、いないのか確かめずにはいられなくなり、殺された女の親戚だと偽りその男に手紙を書く。もし、その男が自分のことを覚えているようなら殺すしかない。覚えていないなら、安心してスター街道を突き進める。 彼を京都に呼び出した主人公だが、偶然のいたずらて、昼飯をとってるとこにその男がはいってきてこともあろうに相席になってしまう。となりには2人の刑事。まずいっと思ってると、どうやらその男はまったく気づかなかった。結局主人公はそのまんま、手紙のこともうやむやにして映画の仕事についた。 その目撃者は後に最後に主人公のでた映画をみてしまう。正面の顔は覚えていなかった彼だが、映画の一シーンのなかで、ずっと汽車の中からそとの海を見いる斜め向こう向きのシーンをみたとき「あ!! あのときのあの男だ」と分ってしまう・・・という話。 正直なところ、この話を読んだ時、これ、主人公を女性でやったほうがいいんじゃないかなあって思った。 別に主人公を殺人犯にしなくても、彼女の恋人か親族のだ彼が犯人で、素性を隠しておかなければならない状況にするとか・・・。 この映画は、その主人公を男を女に置き換え、それに付随する設定を変えてしまってある。 しかし・・・、あんまり変えすぎているので、松本清張のドラマというよりも、メロドラマに近い形になってしまっている。笠智衆が演じる長谷川刑事もかなりやぼったく、やたらとぐずぐずしていて結構いらいらする。総合的にみると、けっして悪い出来ではないが、いまひとつしっくりこない映画であった。。。 <映画のあらすじ> 本作の主人公・水原秋子(岡田茉莉子)はファッションモデルで、恋人はプロ野球選手の江波。 しかし彼女は、その昔無免許の堕胎医師と付き合っていたが、別れ話からもみあいになり、走る列車の中から突き落としてしまう。ところがこの事件が起きる前に、堕胎無免許医と水原秋子がもめてるのを見た男がいた。彼は石岡三郎(大木実)といい、その事件の前に女が被害者ともみあっていたのを見たと警察で証言してしまう。 やがて警察も水原秋子の存在をかぎつけ、モデル会場の控え室で、石岡に一人ずつチェックさせる。石岡は彼女を認識したが、その時は知らない振りをして警察をけむにまき、そのことをネタに秋子を我が物にしようと試みる・・・。 しかし、秋子は「お金が欲しいの、体が欲しいの」と、抱きたいならとっとと抱けば・・という純情さのかけらもない態度をとってしまう。そんな人間性がいやになり、石岡は彼女を抱くことをやめ部屋を出て行く。ナイフを手に、殺意を抱いて石岡を追った秋子だが、その石岡も不運にも交通事故にあい絶命する。 しかし、警察は無免許医殺しは秋子の仕業であることを特定していた。。
by ssm2438
| 2012-04-21 20:41
| 松本清張(1909)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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