西澤 晋 の 映画日記

ssm2438.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2012年 09月 03日

愛とセックスとセレブリティ(2009) ☆☆

愛とセックスとセレブリティ(2009) ☆☆_f0009381_2133579.jpg原題:SPREAD

監督:デヴィッド・マッケンジー
脚本:ジェイソン・ディーン・ホール
撮影:スティーヴン・ポスター
音楽:ジョン・スウィハート

出演:
アシュトン・カッチャー (ニッキ)
マルガリータ・レヴィエヴァ (ヘザー)
アン・ヘッシュ (サマンサ)

     ×   ×   ×

グロイ!
これほどセンセイショナルなエンディングはそうないでしょう。


ちなみにパッケージの写真はエロそうですが、全然“H”系の話ではありません。
物語は、いい加減男の青春残酷物語といった感じか。先ごろデミー・ムーアと別れたらしいアシュトン・カッチャーですが、それを予感させるような映画でした(苦笑)。コメディ路線も、アクション路線もロマンチック路線も爽やかにこなす「次世代のトム・クルーズ」といえば、このアシュトン・カッチャーでしょう。そのアシュトン・カッチャーが制作もかねた本人にとっては意欲作・・??
映画の内容は、見た目のチャーミングさでセレブのお姉ーちゃんを引っ掛け、その家に上がりこみ住み込みでピンプをやってる男が、真面目な恋愛に目覚めるのだが、それも、彼女にしっかり愛されるのだが、最後は捨てられてしまうという、男の夢をぶち壊す映画でした。

懐かしいところでは、『6デイズ/7ナイツ』『ボルケーノ』アン・ヘッシュを久々にみました。良い感じで大人になってます。今回はロスで豪邸にする女性弁護士という役柄。

しかし、なによりインパクトがあるのがラストシーン。ことが終わって、好きな女をきちんと求めた時には、その女は既に他の男と結婚していた・・・、あの時きちんと自分が応じていれば・・という男にはよくある恋愛後悔のパターンです。そのかいあって、ピンプ業あきらめ、真面目に働くことをはじめた主人公、一番最初にあいてしてくれたアン・へッシュのところから自分のアパートに帰ってくると(冒頭では自分の住む所も無かったのだから、自分でアパートを借りてるのは彼にしてみればスゴイ進歩です。そして飼っているペットがでっかいカエル。仕事から帰ると、冷蔵庫からハツカネズミを一匹とりだしてそのカエルのいる水槽に降下させる。パクとそのネズミを食べるカエル。強烈です。そのネズミは既に死んでいたので口の中で動くことはないのですが、変えるの口からはネズミの尻尾がでてて、エンディングの間中、徐々にそのネズミを胃袋に移動させてるのでしょう。最後は口からぴろんと出ていたネズミの尻尾もカエルの口に中に納まってしまうという・・・、強烈なエンディングでした。
劇場でこのエンディングを最後まで観た人は、どんな衝撃を受けたのでしょう。近年まれに見る衝撃のエンディングでした。

<あらすじ>
ほとんどヒモとしての放浪生活になじんでいるニッキ(アシュトン・カッチャー)。その夜は女性弁護士サマンサ(アン・ヘッシュ)とお近づきになり、彼女の豪邸で一晩を過ごした。カエルアパートも、朝になればでかけていく仕事ももってないニッキだが、“H”だけはおてのもので、サマンサに気に入られてしばらくそこにいつくことになる。
ところが、ニッキはダイナーで出会ったヘザー(マルガリータ・レヴィエヴァ)に一目惚れしてしまう。しかし、彼女も実は同業者であった。セレブとお近づきになり、パラサイト生活をおくっていたのである。そんな2人が惹かれあいながら、お互いを否定しながら、実は自分たち自身を否定しあっていたのだろうが、お互い同棲するようになる。
そんなヘザーがあるあさふさぎこんでいる。
どうしたの?と訊くニッキ。彼氏と別れたと伝えるヘザー。彼はアイスホッケーのチームオーナーで何不満のないセレブだった。
何故別れた?きくと、貴方を愛しているから・・と返事が返ってくる。

・・・・・素直に対応できないニッキは、外に飛び出していく。
返ってみると、ヘザーは、やはり彼のところへ行くと、置手紙をして出て行ったしまった後だった。
何度も電話をかけて彼女の帰りをまつニッキだが・・・、ついに覚悟をきめて、婚約指輪をもに、ヘザーの愛人宅に乗り込む。
相手の男はいなかった。驚いたヘザーだったが部屋には入れてもらえた。
そして指輪をだして一世一代のプロポーズ。彼女の心も確かに揺らいだ・・・。
しかし・・・、「私はもう結婚してるの」の言葉。
さらに、「2人で済むには部屋を借りなきゃならないの。貴方にはその経済力も、それを稼ぎ出す仕事もないのよ」、プータロウー・ピンプには強烈なボディーブローだった。そこに旦那が帰ってくる。
「あなた、グローサリー・ボーイにチップを渡して・・・・」
旦那からチップをもらったニッキは「女の現実」というものを認識し、感情が硬直したなかで静かに去っていくのだった・・・・。

で、ロスにかえった彼はグローサリー・ボーイ(スーパーの配達人)の職に付き、地道に働き始めました・・というお話。めでたしめでたし・・・。

by ssm2438 | 2012-09-03 02:15


<< シティヒート(1984) ☆☆      君よ憤怒の河を渉れ(1976) ☆☆ >>