2012年 10月 23日
監督:ジョン・グレイ 脚本:ケヴィン・ブロドビン 撮影:リック・ボータ 音楽:トレヴァー・ラビン 出演: スティーヴン・セガール キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ × × × これ、悪くない! スティーブン・セィーガルの映画というのは、近年は「とりあえず作ってます!」みたいなのりであんまりトキメキがないのだけど、このころまではよかった。というか、個人的に一番好きなのはケイシー・ライバックシリーズ(といっても2本しかないのだけど)、そのうちに『沈黙シリーズ第3弾/暴走特急 』(1995)はけっこう好きである。この『グリマーマン』はその翌年つくられた作品。なの、というかこれを最後にしてもいいかもしれないが、彼の映画にパッションを感じたのはこの『グリマーマン』までです。この後の作品はどこかありきたい感しかない作品群になっていくいようなきがする。 今回は、ちょっと物語りにサスペンス・テイストを加味してる感じです。頑張ってる感じはするのですが、物語構成的にはサスペンステイストをもうちょっと上手く生かしてあげてもよいのでは?という感じはしたかな。 ま、セガ爺の映画なので主人公の名前が変われで、生い立ちが変われど、どれをとってもセガ爺なので、そういう意味では「代わり映えないじゃん」と言う人も多いでしょう。実際その通りだと思います。んが、セガ爺映画をみるほとはそれでいいのです。セガ爺にエイリアンと戦ってくれとかバンパイアと戦って暮れとか、そんなことは望んでません。その、いつもの水戸黄門テイストのなかで愉しくお話を展開させてもらえればそれで充分なのです。 で、この映画もけっこうそれはできてたと思う。 演出的に「おお!」と思ったのは、室内のアイテムを縦横無尽に壊すところ。ほとどミニチュアのビルを壊すゴジラのように、室内のいろんなものを壊しながら戦ってます。 監督はジョン・グレン。映画通の方なら「あれ、007の監督さん??」って思われるかもしれませんが、どうやら違う監督さんみたいです。でも、見せ方はしっかりしてる。レンズ選択も、見せ方も、かなりしかりしてます。 お話の構成は、バディムービーの部類に入り、セガ爺と相棒の刑事が丁々発止のやりとりを重ねながら事件を解決するというもの。 たしかに、すでに新鮮さはないのですが、セガ爺主演の映画のなかではきちんと映画として成立してるなという感じの映画でした。 <あらすじ> 90年代のロスアンゼルス。十字架にかけられたキリストを模して犠牲者を壁に磔刑にするという連続猟奇殺人事件が頻発していた。ロサンゼルス市警の殺人課刑事ジム・キャンベル(キーナン・アイヴォリー・ウェイアンズ)は、ニューヨークから赴任してきたコール(スティーヴン・セィーガル)と捜査にあたることになる。コールという刑事はやたらと東洋かぶれした哲学の持ち主で洞察力もするどい。その行動には新鮮さを覚えたキャンベルがコールの素性をしらべると、かつては「グリマーマン」と呼ばれ、ベトナムをはじめ各地で活動していた特殊工作員だったことがわかってくる。 やがて、コールの元上司ミスター・スミス(ブライアン・コックス)が街の顔役ドナルド(ジョン・M・ジャクソン)と組んで、ロシアから流出した核兵器を密輸していた事実が明らかになっていく。先の十字架連続殺人犯の仕業と思われる犯行のなかに、ドナルドの暗殺者の仕事も含まれていた。彼らは連続殺人犯の犯行を隠れ蓑に暗殺活動をおこなっていたのである。その暗殺者の名前はフランク(ボブ・ガントン)。 コールは、ドナルドとフランクが仲間割れするよう仕向けた。ドナルドを殺したフランクと対峙したコールは、壮絶な肉弾戦の末に相手を倒すのだった。
by ssm2438
| 2012-10-23 19:59
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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