2013年 12月 15日
監督:崔洋一 原作:高村薫 脚本:丸山昇一 崔洋一 撮影:浜田毅 音楽:ティム・ドナヒュー 出演: 中井貴一 (合田刑事) 萩原聖人 (犯人・水沢裕之) 名取裕子 (高木真知子) 小林稔侍 (林原雄三) × × × はっきり言って、よう判らんぞ! 原作の『マークスの山』は高村薫の小説で直木賞を受賞している。しかし原作自体も単行本から文庫本になる間に改稿されており、どれが原作なんだか・・・(苦笑)。。。 話としてははっきり言って面白くないんだ。賞をとったのは高村薫の浪々とした筆力のたまものだろう。 その原作を2時間半にまとめるには土台無理な話なのだが、その原作を無理してなんとかまとめて、失敗した作品。WOWOWでやったやつを先にみていたのでなんとかお話の概略はわかったが、これをいきなり見せられても「なにかようわからん」という印象しかもたないだろう。 そんなわけで、この映画の話は原作とも多少ちがい、WOWOWで放送したもののほうが原作らしいものに近いだろう。 この映画の物語の背景をまとめると・・・ 修学院大学は国家の根幹に主要人物を数多く送り出している大学である。その山岳部に所属していた5人(木原郁夫、松井浩司、林原雄三 、浅野剛、佐伯正一)は、左翼の野村という学生とともに運動に参加していたが、仲間内紛争の時に一人の男を撲殺してしまった。彼ら6人はその記憶を忘れることにした。卒業しそれぞれが各分野で大物になっていこうとしていたある日、左翼運動に没頭していた野村が再び5人の前に姿を現した。5人は秘密を知る野村を山に誘い雪山で殺した。 マークス(MARKS)とはその5人のイニシャルである。Rは林原であり「りんばら」と読む。 映画ではこの5人がある男に命を奪われていく。 その犯人が水沢という男(萩原聖人)。彼は子供の頃、その殺人が行われた同じ山のなかをさまよっていた。両親が車のなかで排気ガスをゴム管で引き込み一家心中しようとしていたが、一人だけ生き残ったのだ。しかし一酸化炭素障害により精神に異常きたしてた。 でも、なぜ連続殺人事件がおきたのか? 実はそこのところが今ひとつ説明不足なのだ(苦笑)。これ見た人は判ったのだろうか? このあたりも尺を短くするために原作の内容を変えているのだが・・・、一応この映画のストーリーにそって話を進めると・・・、 水沢が精神障害をもってい入院していたと病棟に、精神を病んだマークスの一人浅野(原作では、医者になっていたが癌をわずらい罪の意識から、嘗ての事件を日記にしており、それを水沢が奪ったという普通の展開)が、毎晩水沢のカマを掘っていた仲であり、浅野の残した日記を拝借してマークス5人の悪行をしっていたという基本設定。(おい、いつからBL物に変わった??) 過去を封印したい林葉らが、退院した水沢をヤクザを雇って殺そうとしたら、そのヤクザのほうが返り討ちにあってしまう。それを機に、水沢が林原にことをばらされたくなかったら金をよこせと脅し、またひとり、またひとりと殺されていく・・という流れだったようだ(正直なところ、この映画だけで理解しようとすると無理がある)。 私が思うに、崔洋一ってホモだと思う。作品のそこはかにホモパルスがでまくってる。 ホモ監督が撮る映画ってとにかく生産性がないんだ。こればっかりは全世界共通だね。やたらと血が出る、それもゴシックホラー的な血。男と男がもみ合っているシーンがやたらと多い。打突系の戦いではなく、ぐにょぐにょ絡み合うのである。痛みに耐えられないといより悶えるシーンにしてしまう。意味なく男の裸とかおおい。タランティーノもホモだと思う。同質のホモパルスを感じるんだよなあ。本作でも、なんで中井貴一が上半身裸でスニーカーを風呂場で洗ってるのだろう??って思う。 一番のネックは期待させる見せ方が出来ない。その状況をグロく、ねちっこく描く。普通の人が見たいシーンとホモ洋一が描きたいシーンとは違うのである。ホモは未来に期待することなく、今を消費する。これってホモ監督がもつ共通項だね。 メグ・ライアンが絶好調のとき『キスへのプレリュード』という映画がある。現実逃避で変身願望があり、いつも現実から逃げ出したいとおもっている。主人公の男と結婚しようしたとき、彼女の魂がそこに迷い込んだ老人の男と入れ替わってしまうという話し。彼女の魂をもった老人を探し出して結婚生活をするという話。主人公はアレック・ボールドウィンだったが、爺さん役の男とキスなんてよくしたものだ・・・ああ、キモい。 その脚本家、絶対ホモだなって思ったらあんのじょう『ロングタイム・コンパニオン』ってホモ映画の脚本も書いてる。 ちなみに変身願望というのもホモ要素の一つである。現実の中で生きていかなければならないことを悟った男は、どうあがいたって自分を鍛えて強くするしか生き延びる方法はないのである。しかし、ホモは自分を強くすることをあきらめ他人になることを望む。中性的である子供の頃の男の子にはその願望は確かにあり、それがウルトラマンやら仮面ライダーを夢見る根源でもあるのだが、大人になるとそんなことはどうでもよくなる。男は現実のなかで生き残るために他にやらなければならないことがいっぱいあるからだ。 本作でも変身願望というのはささやかに息づいている。一酸化炭素中毒になった少年水沢は、統合失調症になっており、ときおり自信のなかに凶暴な人格が生まれる。水沢はその人格を『マークス』と呼んでいた。 ・・・・ほかにもいろいろあるのだけど、ホモテイストがあまりにも多くて、おそらく一般人がみたいと思うようなシーンはほとんどないと思う。不思議なのが、「なぜこのシーンはこのように撮られたのか?」って疑問がけっこう多いのだが、「崔洋一がホモである」と定義すればそのなぞがすべて解ける。 一般人がみてうわああああ~~っと思うのは、名取裕子の数少ない“H”シーンだろうが、それとてホモ洋一にしてみれば、自分がホモであることのカモフラージュだと思う。 ホモ、嫌い。 きっとこの映画が面白いと思ってる人はホモだけだね。
by ssm2438
| 2013-12-15 10:42
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主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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