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2010年 11月 12日
監督:ウォーレン・ベイティバック・ヘンリー 脚本:エレイン・メイ ウォーレン・ベイティ 撮影:ウィリアム・A・フレイカー 音楽:デイヴ・グルーシン 出演:ウォーレン・ベイティ ジュリー・クリスティ ジェームズ・メイソン × × × しかし、いつからウォーレン・ビューティはウォーレン・ベイティになったんでしょう? 『ディック・トレイシー』のあたりかな? 我々の時代には、どうしてもウォーレン・ビューティのほうが馴染むのになあ。 どうも好かんですね。 ま、そんなことはさておきストーリーは、ロサンゼルス・ラムズのクウォーター・バックのジョー(ウォーレン・ベイティ)は、ある日交通事故に遭ってしまい、天国にめされてしまった。しかし、その判断は新米天使のはやとちりと判明、ジョーは即刻地上に舞い戻ることになったがすでに彼の肉体は火葬された後だった。 しかたなくジョーと天使長ジョーダンは、ジョーの魂のために新しい住処を物色しはじめるが、クウォーター・バックをやれそうな身体の持ち主はなかなかみつからない。そんなわけで、内縁のもつれから妻に殺される運命にあった大富豪の青年実業家、レオ(ウォーレン・ベイティ)の身体にしばらく間借することになる。そのレオが経営する会社は英国の田舎街に工場を作ろうとしているのだか、「公害ともたらす」と地元住民の反対にあい、その抗議団体の代表者としてベティ(ジュリー・・クリスティ)がレオ邸を訪れていた。 彼女に感銘をうけた(一目惚れした)ジョ-は会社の役員会議で工場建設計画を放棄決定、ベティーもそれまで憎しみの対象でしかなったレオに対してとまどいながらも恋愛感情を抱くようになる。二人の気持ちが出来上がってしまった以上、もうこの身体を放棄することはできない。そんなわけで、「もう、新しい身体探しはいい、この身体でスーパーボウルを目指す」と方針変更、ジョーはかつてラムズの時に世話になったトレーナーをよびよせ、豪邸内にジムを作り、使用人たちを相手に広い庭で体力強化。 まるで英会話を再起動させた私のように、がっつんがっつんやり始めるわけです。 「出来ない」なんて考えない。 それが目標なら、そこまでの道筋をひとつひとつクリアしていけばいいだけ! この世の中の総てのことは、もう出来るように出来ているのです。 ただそこに到達するには、ちょっと時間がかかるものと、かなり時間がかかるものとの違いがあるだけ。 やがて身体も出来てきて、いよいよラムズのクウォーター・バックとしてのテストの日。 グランドにはかつてのオーナーが苦虫噛み潰しています。 「あのやろう、『ラムズが欲しいんだが、いくらなら売る?』 というから◯◯◯◯万ドルだとふっかけたら、払いやがった」 ジョーはラムズを買い取り、オーナー特権でクウォーター・バックとしての入団テストをうけてるわけです。 でも、そんなの現場の人間にしてみれば受け入れられるわけもなく、オフェンス、ディフェンス一緒になってジョーをぼこぼこにしていく。 「お前たちの気持ちはわかる。時間を省かせてやる。一度でいい、ボールをきちんとまわせ。それでダメなら諦める」 で、ジョーにボールを渡してみるとこれが、出来ちゃうんですよ。 「あれ、やるじゃん。もしかして使えるかも‥‥。こりゃすごいや‥‥」、ついにラムズのクウォーター・バックの地位 を手に入れてしまう。 総てが上手くいっていたそのとき、天使長ジョーダンが再びあらわれ、その身体はもうすぐ使えなくなることを告げる。彼の妻とその愛人が再び殺人計画をねっていて、彼はその銃弾にたおれる運命にあるそうな。 事の次第をベティに話すジョ-だが、理解されるわけもない。「もし君が、次に恋をするとしたら、きっと彼はクウォーター・バックだ‥‥」 静かにわかれたあと、豪邸に銃声がこだまする。主人のいなくなったレオ邸、刑事がきて関係者に聞き取り調査をおこなってる横に、魂の存在となったジョ-と天使長ジョーダンもいる。テレビではスーパーボウルを放送しているが、誰もきにしてはいない。その場にはいれないトレーナーの◯◯だけがそのテレビをみていると、ラムズのクウォーター・バックが試合のさなか負傷、タンカでフィールドのそとに運ばれて行く。アナウンサーの声も心配そう。 お互いに顔をみあわせるジョ-と天使長ジョーダン。ぴくりとも動かないそのクウォーター・バック。 心配する場内の総ての人々‥‥、が次の瞬間、何事もなかったかのように起き上がりフィールドにもどっていくクウォーター・バック。 どよめくグランド‥‥。それを観ていたベティは、なにかを感じ取ってグランドにタクシーをとばす‥‥。 この映画、ほんとにいいですね~~。 ウォーレン・ベイティのなかでは最高傑作だと思います。 ファンタジックなシチュエーションですが、しっかり出来ている。 殺人とかもあるけど、どこかコケティッシュにつくられていて、そこに暗さはない。 とにかく前向きに、そしていつも走っているウォーレン・ベイティがとっても素敵。 そしてもう1つこの映画を美しく魅せてる要因があって、それは撮影のウィリアム・A・フレイカー。 この人の画面も好きです。 とくにこの『天国から来たチャンピオン』は美しい画面 をつくっていますが、 ほかにも、 『イルカの日』 『ウォーゲーム』 『シャーキーズ・マシーン』 『ミスター・グッドバーを探して』 『未知との遭遇』 『ローズマリーの赤ちゃん』…etc、 色をめりはりをつけつつ渋い画面 をつくります。 ついつい渋い画面 づくりといえば、『マトリックス』みたいな彩 度をおとしてコントラストを強くした画面 ってイメージがあるますけど、ウィリアム・A・フレイカーは色をみせつつ、なおかつ軽くしないテクをもっているような‥‥、そんな気がしますね。この人の画面 はとっても格調があるのに見易いのです。素晴らしい。
by ssm2438
| 2010-11-12 04:58
| W・A・フレイカー(1923)
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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