西澤 晋 の 映画日記

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2013年 07月 25日

首(1968) ☆☆☆

首(1968) ☆☆☆_f0009381_12275622.jpg監督:森谷司郎
原作:正木ひろし
脚本:橋本忍
撮影:中井朝一
音楽:佐藤勝

出演:
小林桂樹 (正木ひろし)
南風洋子 (滝田静江)

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おお、『ジュリア』ふたたび・・・。
でもこちらのほうが先だけど・・・。

『ジャッカルの日』『真昼の決闘』『我が命つきるとも』でしられるフレッド・ジンネマンは強靭意思力で自分を突通す主人公をよく描く。その映画の中では、社会からの圧迫感が恐ろしく強い。そして、その内部をこじ開けるように主人公は意思をとおしていく。森谷司郎のこの映画もそんな感じ。
戦時中、警察による取り調べは拷問のようであり、そのなかで死だ被疑者は脳溢血で死んだということにされた。それに疑問をもった弁護士がすでに埋葬された遺体を掘り起こし、司法解剖のために遺体の首を切断し群馬から東京にもちかえり検死をするというかなりびっくりの話。
じつはこれ実際にあった話で、原作は弁護士の正木ひろしであり、この物語の主人公も正木ひろしである。映画では、事件を隠そうとする勢力が主人公の敵であり、その社会的圧迫のなかで強引に自分の意思を通して行くというジンネマン的な話。

もとになった事件はこちら(以下ウィキペディアから抜粋)

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戦時中の1944年(昭和19年)1月20日、茨城県那珂郡長倉村(現常陸大宮市)の採炭業者X(当時46歳)が賭博および闇物資横流しの嫌疑で拘引。Xは同郡大宮警察署にて巡査部長A(当時34歳)による取調べ中に撲殺されるという事件が発生。

警察は動脈硬化性脳出血による急死として処理しようとしたが、事件を聞きつけた弁護士の正木ひろしは墓地に赴き、埋葬されていた遺体の首を切断、東京帝国大学法医学教室の古畑種基教授のもとに持ち込み、鑑定を依頼した。古畑が外傷による他殺と鑑定したことを受けて、正木は巡査部長Aと、死亡直後に司法解剖を行った警察医Bの2名を告発した。警察・検察は逆に正木の墳墓発掘、死体損壊罪での起訴を検討するなど全面対立となった。古畑ら東大法医学教室の面々が岩村通世司法大臣の要請により改めて遺体を発掘した際、首が付いていなかった、ということから「首なし事件」という名前が付いた。もっとも上記の経緯から古畑らは遺体が首なしであることはもとより承知していた。

言論弾圧の甚だしい戦時下であり、そもそも警察による拷問の横行は言うべからざる公然の秘密であったが、正木はこのタブーを打破、一連の経緯を個人雑誌「近きより」で公表するという異例の展開となった。

最終的に警察医Bは不起訴となり、巡査部長のみが特別公務員暴行陵虐致死罪で公判に付せられた。戦中戦後の混乱、戦災の影響もあり長期裁判となったが、1955年(昭和30年)に巡査部長Aの懲役3年の有罪が確定した。

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実際にあった事件は上記のようなものなのだが、物語は場所は地名は変更してある。

<あらすじ>
舞台は群馬県の滝田炭鉱。花札賭博でつかまったが抗夫が拘留中に脳溢血で死ぬという事件がおきる。不信を持ったのは炭坑主先田しずえ(南風洋子)が正木弁護士(小林圭樹)へ話をもっていく。正木は司法局に解剖を依頼するが、すでに解剖は済んでいるという。現地での聞き取りをすすめると、警官の横暴さが浮き彫りにされる。今一度解剖依頼するが検事局検事田代(神山繁)の態度は冷ややかだった。そうしている間にも埋葬された死体は腐って行く。
東大方医学部の教授をたずねる正木。
「首だけでも東京まで持ち帰れは調べられるのだが・・・」と言われ正木は憤怒の決意をする。教授の紹介で遺体解体の職人を連れて現地に向かう正木。坑夫に頼んで墓を掘り起こさせ、切り離した首を蓋のあるバケツに入れ列車に乗り込む。墓を暴くのも、遺体を損壊させるのも刑法にふれる。

以下『ジュリア』にも似たはらはらどきどきの首移送の汽車の旅。
車内は満員状態のたちんぼう。周りの乗客は異臭にきずき正木をいぶかぐる。車内には闇取引を物流を検査する警官が持ち物検査をしてまわっている。警官は正木の足元の不振なバケツに目をやり「中身はなにか?」と尋ねる。ピンチである。そのとき遺体解体男は「首でさあ、なんならにおいをかいでみ」と正直に答えてしまう。しかし警官は冗談だと思ったのだろう、「他の客の迷惑になる、デッキに出ろ」といっただけで去っていった。
上野駅についた正木を刑事らしき人物がまっており、手荷物検査をしたいという。しかし正木はカバンしかもってなかった。すでに首のはいったバケツは日暮里でおりた解体男にわたしていたのだ。翌日東大でその男と合流、首の方位解剖がはじまった。死因は脳溢血ではなく殴打によおのだと判明したのだった。

# by ssm2438 | 2013-07-25 12:31
2013年 07月 22日

ベガスの恋に勝つルール(2008) ☆☆☆

ベガスの恋に勝つルール(2008) ☆☆☆_f0009381_2345163.jpg原題:WHAT HAPPENS IN VEGAS

監督:トム・ヴォーン
脚本:デイナ・フォックス
撮影:マシュー・レオネッティ
音楽:クリストフ・ベック

出演:
キャメロン・ディアス (ジョイ・マクナリー)
アシュトン・カッチャー (ジャック・フラー)

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このキスシーンは歴史に残してもいいくらい感動したぞ!

キャメロン・ディアス主演のラブコメ。08年制作なのでこのときの彼女は36歳ってことか・・・。にしてはちょっとふけて見えるのは外国人だからか? 39歳くらいにみえてしまった(苦笑)。にしてもなかなか楽しめた。その昔『メリーに首ったけ』みたときは、もう二度とこいつのコメディはみないと思ったけど、いやいやどうして、最近は完全にラブコメの女王してます。『ホリデイ』は代好きです。
アシュトン・カッチャーは21世紀のトム・クルーズみたいな感じ。デミー・ムーアと恋人同士だったのは良く知られてることですが、どうも年上のおねーさんに人気のあるようです。

監督のトム・ヴォーンも脚本のデイナ・フォックスも、実はこれが初監督、初脚本作品。はじまってから20~30分くらいははちゃめちゃすぎて途中でやめそうになったけどなんとか持ち直しました。で、かなり強引な入りなので、あのくらいにはっちゃめちゃにしないといけなかったのかって気はする。あと、最後は最後がちょっとありきたりすぎてもう一ひねり欲しかったが、二人の仲がよくなりはじめることあたりから楽しめました。

<あらすじ>
彼氏の誕生日にサプライズパーティを企画し、みんなを彼の部屋に呼んでいたらその直前に振られてしまうと言う人生のドツボを経験したジョーイ(キャメロン・ディアス)は彼のために用意していたラスベガスのホテルに女友人と2人で泊まりにいくことになる。
一方父が経営する会社をクビになったジャック(アシュトン・カッチャー)もまた羽目をはずすために弁護士の友人とベガスに行った。しかしホテルに入につき予約した部屋にはいってみるとジョーイとその友達がいた。ダブルブッキングである。ホテルの受付に難癖付けてお詫びのスイートルームをせしめると4人は夜の街にくりだす。そこで妙に意気投合してしまったジョイとジャックはその夜ベガスで即席結婚してしまった。
朝起きて見て愕然とする2人。とりあえず別れることにした2人だったが、ジョーイが要らないといった25セント硬貨をジャックがスロットマシンにいれてまわすとなんとなんと300万ドル(約3億円)があたってしまった。結局そのお金を折半して別れようということになったのだが、あまりに無責任な2人の態度に業をにやした裁判官は6ヶ月間は夫婦として幸せになる努力をしてみろ、じゃなきゃその300万ドルは裁判費用として没収するという。
結局2人は一緒に住むことになる。しかし6ヶ月後に「自分は努力したけど、相手は不誠実だったから離婚の責任は相手にある、ゆえに300万ドルは私がいただく」の理論を想定して相手を陥れる陰謀ばかりを企てる。
部屋に色っぽいおねーちゃんを呼んでジャックに不貞をはたらかせようとするジョーイ。一方ジャックもジョーイの昔の恋人とよりをもどさせようとジョーイがいらないといった婚約指輪を彼に渡して復縁を誘導する・・・はずだった。
・・・・んが、そこからはお約束、どうもジャックはジョーイを好きになってきてるらしい自分に気づく。
一方ジョーイも会社の保養施設でパーティで旦那を社長に紹介するはめになる。一度は断ったジャックだがパーティに顔をだしたジャックは持ち前の社交性で社長や取引相手の夫婦と仲よくなってしまい、会社社長にも気に入られてしまい、今宵のパーティのベスト楽しい奴賞をもらってしまう。受賞のスピーチで結婚までのいきさつを指し当たりなく説明すると「実はまだダンスをしたことがない」といいそのフロアでファーストダンスをすることになる。ステージでは2人のために音楽がながれ回りからはグラスを鳴らす音(キスしろキスしろというアピール)が聴こえてくる。

・・・・そしてキスするふたり。

このキスが、ずっとおあずけされてた欲望を開放するかのようなキスで実に素敵なんだ。理性でお互いが好きなのを抑えあってるのだけど、なんかの弾みでそれが開放されて感情の赴くままに・・ってやっぱりいいやね。そしてこの映画の素敵なのがそのあと、保養所の同じ部屋で眠ることになるのだけど、キャメロン・ディアスも「なんで求めてくれれば全部あげるのに、なんでこないのよバカ」って感じがとてもいいんだ。
その後はお約束で、気持ちは通じあってるので、些細なトラブルで別れることになり、やっぱり「オレはお前が好きだった」とキャメロン・ディアスを追いかけてプロポーズするアシュトン・カッチャー。
めでたし、めでたし・・・。

最初ははちゃめちゃすぎてたけど、お互いがお互いを好きになりってるのを気にし始めてからはとってもいい気持ちでみられました・・・○

# by ssm2438 | 2013-07-22 23:48
2013年 07月 21日

津軽じょんがら節(1973) ☆☆☆☆

津軽じょんがら節(1973) ☆☆☆☆_f0009381_22375062.jpg監督:斎藤耕一
脚本:中島丈博/斎藤耕一
撮影:坂本典隆
音楽:白川軍八郎・他

出演:
江波杏子 (中里イサ子)
織田あきら (岩城徹男)
中川三穂子 (ユキ)
西村晃 (塚本為造)

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おおおおお、津軽の海がうなっとる!!

久々に映画らしい画面をみせてもらいました。津軽の海に、その沿岸部の村。放置された廃船。ビジュアル的にはすばらしいのひとことです。撮影監督は坂本典隆さん。『約束』で撮影監督デビューみたいですが、あれもビジュアルが良かった。ただ、この人の不幸は物語がいうつもあんまり面白くないことだな・・(苦笑)。

監督は斎藤耕一さん。絵作りはとっても共感もてる人です。ただこの人の特徴は、ことの次第が判明するまでにけっこう時間をかけるのでそれが分かるまでがけっこう退屈・・・。今回も「なんでこんなことになっとん???」というスタートで、始まって20分くらいしてやっと物語の設定がみえてくるのです。それまではけっこうじれったい。いつものこととはいえ、今時の人には見てもらえない映画のつくりですな・・・。
とはいえ、この年のキネマ旬報ベストテン邦画部門第1位はこの作品、あなどりがたし。
実は監督さんがこの人なので永きにわたり放置プレーでしたが、今日たまたま見ることができたのでした。お話は面白いとはいえないけど、画面の力で最後までなんとかたどりつけました。

物語の基本構成は・・・、異文化交流モノということになるのかな・・・。
東京から津軽の寂れた漁村におりたつ男と女。女にとってはそこは故郷だけど男が東京を出たことがないチンピラ。この男、東京でどこやらの組の親分を指したとかで逃亡してて、結局つきあっていた女の故郷にながれついてきた・・という設定。

東京しかしらない岩城徹男(織田あきら)にとっては漁村の暮らしは無に等しい状態。自分になにも価値観がみいだせない。自分が何をやっていいのかも分からない。なにもやれそうなことすらない。とにかくやりきれない。でも、他に行く場所がない。
中里イサ子(江波杏子)はこの村で生まれたので、ここでの不便さもみすぼらしいトタン屋根のあばら家でもぜんぜん平気。「あんたはぶらぶらしてなさい。私が面倒みてあげるから」とバスでしばらくいったところの港町にある飲み屋で波たら働き始める。
なんにもやることのない徹男は目的もなくぶらぶらしてると、盲目の娘ユキ(中川三穂子)と出会う。何事に関しても積極的でない彼女をみてるとついつい虐めてしまいたくなるのだが、その哀れさがたまらなくなりついついやさしくしてしまう。ユキを虐めるけど、結局はほっとけなくて面倒みてしまう徹男はいつしか男と女の関係になってしまう。
またぶらぶらしてると頑固そうな漁師と知り合いになる徹男。この漁師、塚本為造(西村晃)の息子はかつてイサ子と村を捨てて東京に出て行き、今はどこでどうしているのか? そのイサ子が今度は別の男をつれて帰ってきた。そら塚本はあまり友好的には接することが出来ない。・・・が、いつしか徹男の人懐っこさに心をひらき、2人で漁にでるようになる。
しかし、どうやら東京からヤクザの追手がきてるようだと感じた鉄男はこの漁村をでる決心をする。
イサ子が勤めていた飲み屋のもう一人の従業員の女がアリ金を持ち逃げしてしまう。そのなかにはイサ子のためた貯金もあった。漁村をでようにも資金がない。
鉄男は盲目のユキを男に抱かせることで逃走資金を得る。
2人でここを出ようとバス停にむかうが・・・、鉄男の良心がはじけてユキを取り戻しに走る。

塚本と共に漁にでる生活と妻としてユキを抱く生活。徹男にとってはそれはやっとであえた家族であった。
ここちよい労働の疲れで眠っている徹をよそに、出て行くイサ子。

「あんた・・・、故郷が見つかってよかったね」といって出て行くイサ子。

しかし・・・追手は徹男の居場所を突き止めていた。
充実した疲労感とともにユキのもとに帰る徹男。そんな徹男をユキが出迎えにきている。
「あんた・・・、東京からお友達がきてるよ・・・」

# by ssm2438 | 2013-07-21 22:40
2013年 06月 18日

北海ハイジャック(1980) ☆☆

北海ハイジャック(1980) ☆☆_f0009381_22363766.jpg原題:NORTH SEA HIJACK

監督:アンドリュー・V・マクラグレン
脚本:ジャック・デイヴィス
撮影:トニー・イミ
音楽:マイケル・J・ルイス

出演:
ロジャー・ムーア(フォルクス)
ジェームズ・メイソン(ブリンスデン卿)
アンソニー・パーキンス(リュー・クレイマー)

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主演は3代目ボンドのロジャー・ムーア。ちょうど『007/ムーンレイカー』のあとにとったくらなのかな。キャラのかぶりを避けるために今回は髭たくわえての登場だけど、髭があると歳相応にかなり老けて見える。ま、でも50代半ばくらいだったとは思うが・・・。これみるとジェームズ・ボンドをやってるときはなんとなく若く見えるなあ。

今回のロジャー・ムーアが演じるフォルクスと言うキャラは、昔の特殊部隊の隊員でいまはもうやめてるのだけど、同じような連中をあつめて民間の傭兵部隊を編成していて、何かの時にお役に立とうとしてる・・と説明すればいいのだろうか。昼間からスコッチを飲み、ユーモアのセンスあり、女嫌いで、お利口さんという設定。

監督のアンドリュー・V・マクラグレン『ワイルド・ギース』なんかを撮った人で、はっきり言って才能は乏しいのだけど、まあ、困らない程度に普通に撮る人。ただ、アクションのテンポがわるいというか、キビキビ感がない。とてもモト特殊部隊とは思えないような怠慢な動き。ああいう特殊部隊モノっていのは突入前にどれだけ段取りをし、突入したらささっと仕事をこなしてしまうキビキビ感が不可欠だ。これがない特殊部隊物っていうのはどうもただのがさつな集団にしかみえない。いまこれやったらやっぱり退屈だと思われてもしかたがない(苦笑)。

<あらすじ>
外国新聞記者グループのリュー・クレイマー(アンソニー・パーキンス)他数名は中型貨物船のエスター号をのっとり、英国政府がその支配権をもつ北海油田の巨大な採掘やぐら、“ルース”と“ジェニファー”に向かう。そこで犯人グループは油田のやぐらに爆弾がしかけ政府に対して2500万ポンドを5カ国の国通貨で24時間以内に支払うこと、その要求する。要求が通らなければ20時間後にまず小さいやぐらルースを爆破、その4時間後にジェニファーを爆破すると脅しにかかる。
この要求に頭をかかえた女性首相(フェイス・ブルック)は元特殊部隊の隊員だったフォルクス(ロジャー・ムーア)に事態の収拾をいらいする。フォルクスは、海軍やコマンド部隊出身のつわ者どもを集めた私設フロッグマン・チーム(特殊潜水部隊)を組織し、世界の名だたる保険会社などから人質の奪回作戦などの依頼をうけて生計をたてていた。
ティッピング枢密院議長(ジェレミー・クライド)と海軍提督ブリンスデン卿(ジェームズ・メイスン)、そしてフォルクス(ロジャー・ムーア)は海底油田のやぐらジェニファーへと向かうが、嵐が近づいていた。
まずフォルクスはルースが予告された爆破時刻の1時間まえに、その方面で巨大な爆破を起こすことを提案する。海軍の爆弾処理班が誤って爆破させてしまったと思わせ、犯人たちはその爆破スイッチを押させなかった。
エスター号が油田やぐらからさほど遠くないところに停泊してた。2500万ポンドが支払いが拒否されれば改定に仕掛けた爆弾でやぐらを爆破させる用意はできていた。いよいよ約束の時間が近づいたが、フォルクスの作戦で一時は難をのがれ、さらに人質として、フォルクス自らブリンスデン提督、キング主任らとエスター号に乗り込んだ。しかしその時、主犯クレイマーの殺害のための段取りはすでにできていた。余裕ありすぎるフォルクスに危ないにおいを感じたクレイマーは他の二人だけ船にのこし、フォルクスをヘリで帰還させる。
最後の最後で予定がくるったフォルクスは自分のフロッグマン・チームを呼び、電撃作戦を慣行する。

# by ssm2438 | 2013-06-18 22:37
2013年 06月 06日

クラーケンフィールド(2006) ☆

クラーケンフィールド(2006) ☆_f0009381_15524438.jpg原題:KRAKEN: TENTACLES OF THE DEEP

監督:ティボー・タカクス
脚本:ショーン・ケラー/ブライアン・D・ヤング
撮影:ジョージ・キャンベル
音楽:リッチ・ウォルターズ

出演:
チャーリー・オコンネル (レイ)
ヴィクトリア・プラット (二コール)
クリスティ・アンガス (ジェニー)

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クリス・アンガスだけは拾い物。

『ジェイソンX 13日の金曜日』をみたとき、「あれ、この娘かわいいかも」って思ってたのがこのクリス・アンガス。実は1971年生まれなので、この映画のころは35歳くらい。でもけっこう若く見えます。テレビシリーズのほうが多いようですが映画にもでてきてほしいものです。

しかし、B級の巨大生物パニックモノってのは外れると分かっててついつい見てしまいますね。ああ、この辺がやっぱり男の子の性だなあっとおもうのであります。

ちなみに「クラーケン」というのは中世から近世にかけて、ノルウェー近海やアイスランド沖に出現したとされている伝説の海の怪物のこと。
お話はトレジャーハンター+海の巨大生物というありがちなパターン。だいたい海の巨大生物ってのは陸地にいる限り安全なのだけど、主人公立ちはどうしても海に潜らなければいけないのでだいたい沈没船をめぐるトレジャーハンティングか、麻薬を運んでた船・飛行機が墜落してそれを探しに行く・・ってな展開になるのが普通。この映画もにたようなものです。
主人公の男は、子供のころに海の怪物に両親が呑み込まれるのをみて、それ以来怪物に復讐をちかい追っているという設定。ヒロインの考古学者は学術の方面からそこにあるお宝を探そうとしている。そして適役は、だいたい、そのお宝を所有していたと言う貴族の末裔で今はほとんどヤクザなやつ。ここまではセオリーどおり。しかしクラーケンと呼ばれる海の怪物(でっかいイカですが)は、なんでもそのお宝を守ってるということらしい・・・。そんな知能があるのかどうか怪しいものだ・・・。
ちなみにアンガス嬢は考古学者さんのアシスタントさん。あえなく最後にイカに殺されてしまった・・。無念。どうもこういう映画は、お目あてのおねーちゃんが死んじゃうとそのあとはどうでもよくなってしまうな・・・。

ちなみに、洋物のジャケットはけっこういいので、こちらをアップしときました。

ちなみこちらはクリス・アンガス嬢(↓)。『ジェイソンX』の時のやつ。
クラーケンフィールド(2006) ☆_f0009381_16243.jpg
クラーケンフィールド(2006) ☆_f0009381_1621847.jpg


# by ssm2438 | 2013-06-06 16:02