西澤 晋 の 映画日記

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2008年 11月 08日

スイミング・プール(2003) ☆

スイミング・プール(2003) ☆_f0009381_21554078.jpg監督:フランソワ・オゾン
脚本:フランソワ・オゾン、エマニュエル・ベルンエイム
撮影:ヨリック・ル・ソー
音楽:フィリップ・ロンビ

出演:
シャーロット・ランプリング (サラ・モートン)
リュディヴィーヌ・サニエ (ジュリー)
チャールズ・ダンス (ジョン)

        *        *        *

デビット・リンチの『マルホランド・ドライブ』同様、ストーリー二重構成映画。
現実のストーリーがある時点から、架空の話(主人公が書いている小説の中のドラマ)に入りこんで最後はまた現実のストーリーでしめくくっている。ただ、売りがこの構成しかないので、つまらない。

# by ssm2438 | 2008-11-08 21:56
2008年 11月 08日

マルホランド・ドライブ(2001) ☆☆☆☆

マルホランド・ドライブ(2001) ☆☆☆☆_f0009381_21464399.jpg監督:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ
撮影:ピーター・デミング
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・エレナ・ハリング
      *        *        *

さて、これはどう書くべきか・・・、結局きちんとした応えはリンチの中にしかない映画なので、それぞれが勝手な解釈で考えるしかない・・・というまあ、タルコフスキーの『ストーカー』みたいな映画だ。でもそれでは話にならないので私なりの解釈を一応書いておこうか・・。

Aパート(妄想)+接続詞パート+Bパート(現実)
・・・で最後は現実の世界に妄想が入り込んできて自殺・・・ってことだと思う。

<妄想パート>
このリアリティがとてもいい。普通の人が好きな人を思うときというのは、決してスーパーマンみたいになるんじゃなくて、実に現実的な妄想を思い描くもの。ナオミ・ワッツは、憧れの女優ローラ・エレナ・ハリングに愛されたいんですよね。で、それを完璧にするシチュエーションで妄想を展開している。記憶を喪失したローラ・エレナ・ハリング。彼女を世話するのは自分だけ。ローラ・エレナ・ハリングが頼れるのは自分のみ。自分だけが絶対的に必要とされてるシチュエーション。そんな赤子のように向くな彼女を守って上げられるのは自分だけど・・。そして懸命に彼女の為に世話をしてている自分の陶酔。そしてセックス。これこそ好きな人を妄想するときにもっとも素敵なシチュエーション。
反面、親戚のおじちゃん、おばちゃんは、心のそこでは自分が都会に出て女優として成功するなどとはちっとも思っていない。いや、失敗こそ望んでいる・・、そんな妄想。
妄想としてのリアリティがすごく上手に表現されてたなあって感心した。

<接続詞パート>
こんな手段使っていいのか? なんか卑怯!って思ったが、露骨にどちらのストーリーにも絡まないパートを入れ込んできたなあ。本来このパートはなしで作る手法を考えるべきだったのでは?っておもうけど、まあこれもありか・・・。

<現実パート>
ここは現実の惨めな自分が描かれている。そして最後は自暴自棄になって妄想パートまでが現実に侵入してきて精神的混乱状態。

・・妄想パートをああいう風に描いたリンチがえらい!

# by ssm2438 | 2008-11-08 21:48
2008年 11月 08日

レス・ザン・ゼロ(1987) ☆

レス・ザン・ゼロ(1987) ☆_f0009381_17181676.jpg監督:マレク・カニエフスカ
脚本:ハーリー・ペイトン
撮影:エドワード・ラックマン
音楽:トーマス・ニューマン

出演:
アンドリュー・マッカーシー (クレイ・イーストン)
ロバート・ダウニー・Jr (ジュリアン・ウェルズ)
ジェイミー・ガーツ (ブレア・ケネディ)
ジェームズ・スペイダー (麻薬売人リップ)

        *        *        *

「てめ-ら勝手にひとりで腐ってろ映画」。努力して向上するって思想がない連中が、世間に文句いいつつ薬などやってどんどん破滅していくような映画。この手の映画は実はイギリス映画におおいのだけど、調べてみるとこの監督さんがイギリス出身みたい。ああ、やっぱり・・って感じです。
ロバート・ダウニー・Jrは人生で実践してしまいましたね(苦笑)。

東海岸の大学に進学したクレイ・イーストン (アンドリュー・マッカーシー)は、その6日結語、クリスマス休暇のためにロスに戻ってくる。戻ってみると高校時代の親友だったジュリアン・ウェルズ(ロバート・ダウニー・ジュニア)はコカイン中毒で父親から勘当され、麻薬売人リップ(ジェームズ・スペイダー)にも莫大な借金を作っていた。元恋人の恋人のブレア・ケネディ(ジャミー・ガーツ)もそんなジュリアンに染まっていた。麻薬に溺れ苦しむジュリアンを、ブレアは母性的な抱擁力で献身的に介抱する。回復してもリップに脅迫されパームスプリングでホモの相手をさせらる。そんなジュリアンをなんとか助け出すクレイとブレアだが、眠ったと思ったらもう目覚めることはなかった。

# by ssm2438 | 2008-11-08 17:18
2008年 11月 08日

ミッション・トゥ・マーズ(2000) ☆

ミッション・トゥ・マーズ(2000) ☆_f0009381_1503411.jpg監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ジム・トーマス
    グレアム・ヨスト
    ジョン・C・トーマス
撮影:スティーヴン・H・ブラム
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演:
ゲイリー・シニーズ (ジム)
ティム・ロビンス (ウディ)
コニー・ニールセン (コニー)

        *        *        *

これはダメだ・・・。で監督だれだ?ってしらべてみたら・・・ブライアン・デ・パルマ。この人嫌い。最近はヒッチコックもどきはやめたみたいだけど、でも説明的演出はやっぱりヒッチコックゆずり。しかしそれよりなにより、最後のあれはなんですか・・、まるで3流アニメのようなスペースファンタジー。あれで見てる人が感動するとおもってたんでしょうかねえ??? あまりにくだらなさすぎて、それまでの頑張りもふっとんでしまいましたとさ。火星へのミッションはもっときちんと本気になって作ってほしいものだ・・。

2020年、NASAはマーズ1号で火星への有人飛行を成功させた。だが、火星上での探査活動中に遭難。ジム(ゲーリー・シニーズ)は、親友夫婦ウッディ(ティム・ロビンス)とテリー(コニー・ニールセン)、そしてフィル(ジェリー・オコーネル)とともにマーズ2号で火星へ出発。着陸時のロケットのトラブルでウッディは妻テリーの目の前であえなく命を落としたが、残った3人は火星に着陸。奇跡的に生きていたルークと再会。そして彼らが見つけた巨大は岩は、実は何者かによって作られた人面岩であり、その中で宇宙人にあう。球へ帰還するティムとルークに別れを告げ、ジムはひとり彼らと旅立つのだった。

# by ssm2438 | 2008-11-08 01:51
2008年 11月 07日

囚われの女(1968) ☆☆☆☆

囚われの女(1968) ☆☆☆☆_f0009381_20533132.jpg監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
脚本:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
撮影:アンドレア・ウィンディング、ジャック・ソールニエ

出演:
ローラン・テルジェフ (スタン)
エリザベート・ウィネル (ジョゼ)
ベルナール・フレッソン (ジルベール)

        *        *        *
アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの遺作となってしまったこの作品、今ではDVDも販売されず、中古でVHSをさがすしかないのだが、幸いなことに私はこのビデオをまだ持っている。今となっては宝物のひとつとなっていて手放せない映画の一つだ。

エイドリアン・ライン『ナインハーフ』がSMチックなラブストーリーをつくったが、その20年前にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーはそれを既にやっていたのだ。ただ、メンタルはこちらのほうがかなり深いと思う。サディスティックになってしまうものの劣等感の表現がいいんだ。やはりこの劣等感なくしてサディズムには傾倒しないし、これがないサディズムなんてのはそれこそただの遊びだ。この映画では、SMチックな遊戯をたのしんでいた二人がだんだんとほんとに愛し合うようになり、しかし、本気になればなほど、男のほうが劣等感を感じずにはいられなくなり女から逃避しようとする。そんな男をなんとか、劣等感を持ちながらも、勇気を持って求めるることが出来る男になってほしいと成長を望む女の話・・という感じか。
露出度はほとんどないのですが、ムードはとってもエロい映画。しかしやっている内容はかなりデリケート、支配願望、被支配願望、劣等感・・などフロイト的な内容をこなしてる。前半は男が女をSM遊戯のなかで刺激してるけど、中盤は女が男を、劣等感からひっぱりだそうとしてる。このせめぎあいが実にアンリ=ジョルジュ・クルーゾーのいつもの追い詰める演出になっている。
やはりすごいぞアンリ=ジョルジュ・クルーゾー!!!

<あらすじ>
近代アートの芸術家ジルベール(ベルナール・フレッソン)の妻ジョゼ(エリザベート・ウィネル)は、展示会の会場でスタン(ローラン・テルジェフ)に出会う。スタンにひかれたジョゼは彼のアトリエを訪れる。そして彼の言葉のままに被写体となる。まるで両手を縛られてつるされたようなポーズをとらされるジョゼ、そして後ろで二縛られたようなポーズ・・、そんな自分の姿を鏡でみせられる。ジョゼは普段は心に秘めていた被支配願望がすこしづつ目覚めていく。そして再び彼の部屋を訪れた時、スタンはモデルを呼んでいた。ジョゼの前でポーズをとらされるモデル。その撮影風景を何かを感じながら見ているジョゼ・・。
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主演のエリザベート・ウィネルがあからさまなヌードを披露することはなかったのだが、ムードだけでとてもエロチックな映画にしあがっている。アイテムとしても透明感のあるもの、鏡面効果のあるものなど、当時としてはかなりお洒落な画面づくりをめざしてた前衛的な絵作りの映画だった。

# by ssm2438 | 2008-11-07 21:16