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2008年 11月 03日
監督:長谷川和彦脚本:長谷川和彦、レナード・シュレイダー 撮影:鈴木達夫 音楽:井上堯之 出演 沢田研二 (城戸誠) 菅原文太 (山下満州男警部) 池上季実子 (沢井零子=ゼロ) * * * 対権力のうっぷんばらし映画。 個人的にこういうスタンス大嫌いなので、この映画もまったく感化されるところはなかった。70年の後半といえば、本国アメリカではアメリカン・ニューシネマが既に終わっていたのに、日本ではこんなのまだ作ってたんだ・・ってちょっとびっくり。 親の世代は、こういう世界を若者たちに提供しているが、、若者たちは「そんなのはいや!」って文句は言う。けど、じゃあどうなのがいいんだ??っていう質問には答えをもってない。そんな日本人の人間力の小ささを露呈している作品。みていいて悲しくなる。こんな映画が「良い」って騒いでる奴がいたなんて情けなくなる。 映画を作る側の人は、「こういう生き様であってほしい」という、ある種の憧れに値するものをきちんと提示してほしいと思う。それが日本映画にはなさすぎる。 <あらすじ> 中学校の理科教師・城戸誠(沢田研二)は、茨城県東海村の原子力発電所に忍び込み、液体プルトニウムを盗み出し、アパートの自室でハンドメイドの原爆を完成させてしまう。この行為自体はある物理学の教師が興味本位で自分でも原爆をつくってみたい・・というその一念でやってしまったことなので、ここまでは面白い。ただ、そのあとがいただけない・・。 でも、個人というのは社会の反応があって存在するものであり、社会に「自分は原爆がつくれるんだよ」ってことを認めてもらわなければ、個人がそえを成し遂げた意味はない。ゆえに城戸誠は自己主張しはじめる。そして、金属プルトニウムの欠片を仕込んだダミー原爆を国会議事堂に置き去り、日本政府を脅迫する。 最初の要求は「プロ野球ナイターを試合の最後まで中継させろ」というものだった。国家は城戸誠の要求に屈服して野球中継を最後まで放送させる。 第二の要求は・・・・思いつかない。何も思いつかなかった城戸誠は愛聴するラジオのDJ・ゼロこと沢井零子(池上季実子)にメッセージを送り、リスナーにアンケートを依頼する。その結果、麻薬所持が発覚し、入国が許されずコンサートがキャンセルになったローリングストーンズ日本公演だった。国家は屈服し、ローリングストーンズの入国させた。 次の要求は、原爆を作るのにサラ金から借りた五十万円を返すために五億円だった。以下は、国家に金を要求する犯人と警察との対決の普通のアクション刑事ドラマになる。。 ここに描かれた日本人の願望力があまりにもチープで、みていて悲しくなってしまう。 これが「北朝鮮に拉致された日本人を救出しなければ原爆を爆発させる」とかだったらどれだけ見ごたえがあったことか・・。 アメリカはイランのアメリカ大使館が占拠された時に、どうにかしてかれらを助け出そうとしてさまざまなミッションをかんがえていた。個人が全体を守り、全体が個人を守る、全と個の相互安全保障条約こそが国家だろう・・、なんで北朝鮮に強制的に拉致された日本人をほっとけるんだ。 外交努力でもよし、アメリカみたいに特殊部隊をつくって潜入させ、強制的に人質を奪回するもよし、とりあえず「やれ!」って、内側から脅迫するくらいのことを描いてほしかったなあ。もちろん、国家に守られてるだけの概念しかない、それも守られ方がわるい!って文句をいうことしないアホ国民を多く抱えるこの国で、そんなことを堂々と国家に要求できる人もいなかっただろうが・・。そう、こういうことを要求できるのは、自分たちが国家を支えているという自負がないとダメなんだろうな・・。 この映画では日本人のチープさを見せつけられたのであまりに気分が悪く、口直しに『日本沈没』(1973)でもみたくなってしまった。たとえ日本という国土を失っても、個人として生きていかねばならない試練にむかって一歩を踏み出す、日本人の不屈の精神がそこにあった。 頑張れ、日本! #
by ssm2438
| 2008-11-03 02:22
2008年 11月 03日
監督:アッシュ脚本:アッシュ 出演:ジュリエット・マーキス、ジェームズ・ウッズ * * * 人気ポルノ女優のムーン(ジュリエット・マーキス)は、パーキンソン病を患う父親(ジェームズ・ウッズ)の面倒を見ながら働いていた。ある日女性の友人から、想いを寄せていた彼がプロポーズしてきたが、本当に誠実な人か確かめたいと相談される。そこでムーンは意図的に男性に近付き誘惑を試みる。案の定、ターゲットは簡単に引っかかってしまい、ジェシーは彼のプロポーズを却下するのだった。 それ以降、ムーンはポルノ女優として活躍する一方、浮気の極秘調査を行うようになる。自ら出向いてターゲットが引っかかるかどうかを試すというものだった。夫の素行調査を依頼されたムーンは、いつものようにターゲットに近づいた。相手は誘惑に簡単に乗ってきた。だが、これまでの男たちとは違うその男の異常な態度に恐怖を覚えたムーンは調査の途中で逃走を計る・・・。 才能ない監督が、なんとか珍しそうで、頭のわるい観客をだまくらかそうとして作ってる映画。才能のない監督のじめさがあふれてる。物語はインタビュー形式で進む(その世界にカメラが存在している)にもかかわらず、サスペンスだというありえない映画(のようなもの)。カメラがその世界の中に存在してらフィクションにならんだろう。才能のなさを露呈しすぎ。なにやってるの、こいつら??って感じ。役者の無駄遣いもはなはだしい超駄作。 #
by ssm2438
| 2008-11-03 00:15
2008年 11月 02日
監督:ロジェ・ヴァディム原作:エミール・ゾラ 脚本:ロジェ・ヴァディム、ジャン・コー 撮影:クロード・ルノワール 出演: ジェーン・フォンダ ミシェル・ピッコリ ピーター・マッケナリー * * * 女にはもてるが、あまり才能があるとは思えないロジェ・ヴァディム。でも、このころのジェーン・フォンダはとってもきれいなので大昔にLDを買ってしまったとさ(苦笑)。お話はたいしたことないけど、ジェーン・フォンダと画面はけっこう綺麗。 しかしロジェ・ヴァディム、なんでそんなにもてたんでしょう? 最初の結婚は16歳のブリジット・バルドーですよ。どうみてもかどわかしたとしか思えない。1956年、20歳の妻バルドーを主演に『素直な悪女』で、28歳で映画監督としてデビュー。1957年に離婚。 翌年デンマークの女優さんと結婚、2年で離婚。 1961年からはカトリーヌ・ドヌーヴと交際、子供はつくったが結婚はしなかった。 1965年にはジェーン・フォンダと結婚し『獲物の分け前』や『バーバレラ』などのフォンダ主演作品を監督するが1973年に離婚。ここでも女の子を作っている。 ・・・まったく、うらやましい話だ。 <あらすじ> 若く美しいルネ(J・フォンダ)は莫大な遺産を相続していて、しかも二十も年上の資産家男アレクサンドル・サッカール(M・ピッコリ)と結婚していた。アレクサンドルは社交界で周囲の人々を魅了するルネに満足していたが、家庭でのふたりの間にセックスはすでになかった。いつしかルネはアレクサンドルの先妻の息子マクシム(P・マッケナリー)と関係を結んでしまう。ある晩ルネはアレクサンドルに離婚を申し出た。その頃事業が苦境にあったため、彼は全財産の管理権とひきかえに離婚を承諾した。その手続きでルネがジュネーブへ行っている間、アレクサンドルはマクシムと金持の娘アン(T・マルカン)の婚約をはかった。絶望するルネ。自殺しきれなかったルネは夢遊病者のように、サッカール家に入っていった・・。 #
by ssm2438
| 2008-11-02 22:41
2008年 11月 02日
監督:アレックス・プロヤス原作:アイザック・アシモフ 脚本:アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ヴィンター 撮影:サイモン・ダガン 音楽:マルコ・ベルトラミ 出演: ウィル・スミス (デル・スプーナー刑事) ブリジット・モイナハン (スーザン・カルヴィン博士) * * * 思ったより面白かった。最初はどうなん??って思ってたロボットのデザインもそれほど違和感なく思えてきたし、あの人工筋肉がやたらとみえてるのはよいかな。でも、個人的にはじょうちょっと血管にあたるチューブの数を増やしてほしかったかな(苦笑)。 アイザック・アシモフによって提唱されたロボット3原則というのがある。 (1)ロボットは人間に危害を加えてはならない。 (2)ロボットは(1)に反しない限り人間から与えられた命令に服従しなければならない。 (3)ロボットは(1)及び(2)に反するおそれのない限り自己を守らなければならない。 これは現実的なロボットを作る場合、この条件くらいは組み込んでおこうよっていう、ロボットに持たせるべき最低限度のマナーみたいなもの。別にこれに違反したからってどうってことはないのだが、未来世界を予測しつつ、ロボットというものを創造するのなら、このくらいの法則は組み込まれているという認識のもとにドラマを展開しないと、リアルな世界観は描けないよっていう一つの概念。本作もアシモフの原作を基本にしているので、ロボットはこの法則にも続いて作られている。 本作では、冒頭の忘れ物配達シーンで、ロボット3原則の基本マナーを提示していた。 <あらすじ> 2035年のシカゴ。巨大産業会社USRは家庭用ロボットを開発製造している。そこで殺人事件がおきた。殺されたのはロボット後学の第一人者、ラニング博士(ジェームズ・クロムウェル)だった。 シカゴ市警デル・スプーナー刑事(ウィル・スミス)は、USRの主任ロボット心理学者、スーザン・カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)の案内の協力により調査を開始する。すると研究室に隠れていた一体のロボットが慌てて逃げようとする。捕獲され本署に連行されたロボットは、自分はサニー(アラン・テュディック)だと名乗る。サニーは殺人容疑で逮捕されるが、博士殺しの動機もない。一方、スーザンは、サニーが重要な法律“ロボット3原則”に従ってプログラミングされていないことを発見する。 総てのもとは、USRのメインフレーム・コンピュータのヴィキ(フィオナ・ホーガン)だった。彼(彼女)は恒久的な世界平和を求めるなら、人間による支配は無理だと考え、世界平和のためなら、人間を支配しなければならないと結論づけたのだ。それを知ったラニング博士は、サニーに自らの殺人を依頼し、自分の死をもってメッセージを送ったことが判明するのだった。人間に対するロボットたちの反乱が始まり、スプーナーとスーザンは元凶であるUSRに急ぐ。そして、すべての命令を下していたを破壊するのだった。 ・・・最近このオチ、「世界平和を委託された巨大コンピュータは、最終的に人間を支配しないとそれは無理と考え、人類に対して反乱を起こす」という展開は、『イーグルアイ』でも使われていたが、新鮮味がなくあまりにご都合主義なのでちとうんざりするが、ロボットを被告人にした刑事ドラマとして展開したのはなかなか良かった。できればロボットの反乱なんてアクション系の展開にせずに、ずっとロボットを被告とする刑事裁判ものという渋い展開にしてほしかったのだが・・。 #
by ssm2438
| 2008-11-02 19:29
2008年 11月 02日
監督:マーティン・スコセッシ脚本:ポール・シュレイダー 撮影:マイケル・チャップマン 音楽:バーナード・ハーマン 出演 ロバート・デ・ニーロ (トラヴィス・ビックル) シビル・シェパード (ベッツィー) ジョディ・フォスター (アイリス) ハーヴェイ・カイテル (スポーツ) * * * 世間でいかに評価されようともこの映画、好きではないな。ただ、生理的に好かないとはいっても、技術的には素晴らしいものなのでそこはきちんと割り切ってみよう。 ドラマ作りをする上で大事なことは、感情移入。見ている人にどうにかいてこの物語の主人公に同調してもらわないければ、物語にみいってくれない。そのためには<弱さ>を共有させる・・ということがとても重要になってくる。人間の気持ちと言うのは<強さ>には嫉妬はしても共鳴はしない。人の気持ちが共有できる感情は<弱さ>なのである。あの名作『ロッキー』でも、はじめはうだつのあがらない人生の負け組からスタートするのはそのためだ。 ただ、この映画に描かれた共鳴をさそう<弱さ>は今までのそれではなく、まさにオタク・スピリットなのだ。この点がこの映画の傑出した特徴であり、それまでの映画とは一味違った毒をもっている。しかし、その点において、感情移入できる人と出来ない人が出てくる。私は出来ない。ゆえにこの物語が全然面白くない。しかし、これに感情移入できる人もいるのである。 この映画で<共感>を誘導するオタクス・ピリット。それは社会性の欠如・・、反社会性とはまでは言わないまでも、非社会性であろう。現実世界で生きていくことに恐怖を感じ、引きこもってしまう精神。自分を認めてほしいのに誰も認めてくれない。もっとも、認めてもらうためには社会的のなかで責任を持たなければいけないのだけど、その立場になるためのその努力もしない。そしうて妄想。 自分が認められるシーンを妄想して楽しむ。・・・結果としてこの映画の最後では、それを実行に移してしまう。実に破綻したオタク。もし70年代にオタクアニメが反乱し、銃が規制されていたら、この主人公は秋葉原に来てトラックをのりまわし、ナイフをふりまわしていただろう。時代が70年代であり、銃が反乱するアメリカであり、オタクアニメが無く、大統領候補の暗殺に失敗したから、最後は売春婦のジョディ・フォスターを助けにいくこと行為になっただけ・・。 精神構造的にはオウム真理教の麻原彰晃と同じであり、妄想をオタク的に具現化した男の話である。こういう現実社会で戦えない(現実社会で自分を認めさせる勇気がない)恐怖から、妄想に引きこもった精神構造の人間をみるだけで、嫌悪感を感じる私としては、ひとえに生理的に好かん映画の一つだ。 #
by ssm2438
| 2008-11-02 07:49
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![]() 主観重視で映画の感想を書いてます。ネタバレまったく考慮してません。☆の数はあくまで私個人の好みでかなり偏ってます。エンタメ系はポイント低いです。☆☆=普通の出来だと思ってください。 by ssm2438 リンク
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